パソコン向けプロセッサでは「一強」状態である一方で、スマホやタブレットで大赤字のIntelがメーカーへの補助金を継続することになりました。詳細は以下から。
台湾メディア「DIGITIMES」に上位部品メーカー関係者が明かした情報によると、Intelは自社製プロセッサを採用して10インチ、12インチおよびそれ以下のサイズのタブレットを製造するメーカーに対し、補助金を支給する施策を継続するそうです。
これは競合となるQualcommやMediaTekなどに対抗するためのもので、ASUSやAcer、Lenovoといったタブレットメーカーは1台あたり20~30ドルのコストを削減可能に。タブレット本体を安くできるようになるため、消費者にとってもメリットがあります。
なお、Intelはノートパソコン向けのプロセッサで90%前後のシェアを維持しているものの、モバイル向けプロセッサでは過去2年間で70億ドルの損失が発生するなど、旗色が良くないのが現状。
内部ではモバイル向けプロセッサからの撤退も議論されていますが、撤退するとパソコン事業に影響を与える可能性があるという懸念から、補助金を継続することが決まったとされています。
Intel decides to keep tablet subsidies, say sources