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かつて「iPhone超え」を期待されたWindows Phone、今後の見通しがどんどん下方修正される

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「Windows Mobile」時代はスマホ業界の最先端をひた走っていたものの、AndroidやiOSに大きく水をあけられてしまった感のあるWindows Phone。プラットフォームを刷新して以来、日本では上記写真の「IS12T」1機種しか発売されていません。
一時は「iPhone超え」も期待されていた同プラットフォームですが、今後の見通しは下方修正に次ぐ下方修正を重ねています。詳細は以下から。

Worldwide Smartphone Growth Forecast to Slow from a Boil to a Simmer as Prices Drop and Markets Mature, According to IDC – prUS25282214
アメリカの調査会社IDCが発表したレポートによると、スマホ市場の成熟を受けて、今後は従来よりもゆるやかな成長を遂げる見通しであるそうです。
2014年現在、スマホの年間出荷台数は12億8800万台ですが、2018年には18億7300万台へと成長する見通し。台数シェアはAndroidが82.3%から80.0%、iOSが13.8%から12.8%へと微減する一方で、Windows Phoneが2.7%から5.6%、それ以外のOSが1.1%から1.6%へと伸びるとされています。

なお、売り上げ別に見るとiOSは台数シェアを落としつつも売り上げでは伸びる見通し。もともと低価格路線のAndroidだけがさらに落ちる格好となっています。

このように台数および売り上げシェアで2倍になるとみられているWindows Phoneですが、同じ調査会社IDCが2012年6月にまとめたレポートでは、順当に行けば2016年にもiOSを追い越すとみられていました。

しかしこの見通しは、わずか半年後の2012年12月に公開されたレポートにおいて「2016年になってもiOSの6割程度となる11.4%のシェアしか獲得できない」と大きく下方修正。そして今回出た数字が、さらに半分以下となる「2018年に5.6%」という見通しです。

今年4月にWindows Phone 8.1のライセンス料を無料にすることを発表したほか、2015年後半リリース予定の次期OS「Windows 10」でパソコンとスマホ、タブレットを統合するなど、失地回復に向けてようやく重い腰を上げた感のあるマイクロソフト。
しかしながらシェアトップとなったAndroidがさらに伸びた一因とみられる、中国メーカーを積極的に取り込むなどしなければ「今後も大きな伸びは期待できず、サードパーティーの参入も鈍り、さらにユーザーを獲得しづらくなる」という悪循環が続くとみられます。

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