NVIDIAがモバイルや組み込み、自動車などに向けた自社製プロセッサの最新モデル「Tegra X1」を発表しました。
これが本日付けで発表されたTegra X1。世界一のパフォーマンスを実現したゲーム用グラフィックスカード「GeForce GTX 980」と同じ新型GPUアーキテクチャ「Maxwell」を採用しており、今年前半に出荷予定。
主な性能はこんな感じ。
・64ビット8コアCPU(ARM Cortex A57 4コア+ARM Cortex A53 4コア)
・256コアのMaxwell GPU
・60fpsの4Kビデオ(H.265、H.264、VP9)
・最大1.3ギガピクセルのカメラ画像処理
Unreal Engine 4、DirectX 12、OpenGL 4.5、CUDA、Open GL ES 3.1、Android Extension Packといった主要なグラフィックス規格をすべてサポートし、パソコン向けゲームなども簡単にモバイル向けへ移植可能。処理能力は1テラフロップスで、なんとXbox Oneに迫るパフォーマンスです。
前世代の「Tegra K1」やiPad Air 2が採用している「Apple A8x」とのパフォーマンス比較でもその差は歴然。グラフを突き抜け、圧倒的な結果となっています。
エネルギー効率もK1より大きく向上。わずか10ワットの消費電力で高い処理性能を実現できるため、モバイル用途にとどまらず、新たに発表された自動車向けプラットフォーム「NVIDIA DRIVE カーコンピュータ」の中核プロセッサとして採用されています。
Snapdragonシリーズでおなじみのクアルコムや格安タブレットなどに向けて展開しているMediaTekなどが存在感を発揮する中、シェアを失いたくないIntelが補助金をばらまくなど、大混戦の様相を呈しているモバイル向けプロセッサ。
かつてスマホやタブレットなどに数多く採用されていたものの、気が付けば存在感が薄れている感もあるTegraシリーズですが、はたして巻き返せるのでしょうか。