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イエデンワやストラップフォン、Heartなどの変態端末を手がける「ABiT(エイビット)」の実績を振り返ってみた

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先週レビューをお届けしたところ、大きな反響のあったワイモバイルのハート型ケータイ「Heart 401AB」。
ウィルコム時代から独特の「イエデンワ」「ストラップフォン」といった、一筋縄ではいかない機種が「いい意味で変態端末」などと世間をにぎわせてきましたが、その立役者となった八王子発のメーカー・ABiT(エイビット)の実績を振り返ってみました。

まずはキッズ用の「安心だフォン WX01A」。単4アルカリ乾電池3本で動作し、発着信先を1ヶ所に限定できる、割り切りまくったPHS端末です。

PHSの新しい使い方を提示した「イエデンワ WX02A」。災害時も活躍できるよう、AC電源・乾電池の両方で動作し、工事現場の事務所などの据え置き電話などとしても活用可能。

老若男女誰でも使える、あまりにも分かりやすいコンセプトは話題を呼び、あえて旅に連れ歩く「#旅するイエデンワ」と呼ばれる企画に賛同する人々が生まれるほどでした。

同じく画期的なモデルだった「ストラップフォン WX03A」。指2本に乗る超小型端末で、スマホのストラップとして付けることで、かさばることを気にせず2台持ちが可能に。

こちらは「おしらせ窓センサー WX04A」。窓の開放を感知すると警告音を発し、あらかじめ登録した通知先にEメールで知らせてくれる防犯端末で、単4アルカリ乾電池2本で6ヶ月以上駆動可能。

そしてPHSの新たな使い方こと「迷惑電話チェッカー WX07A」。PHS回線を用いてデータベースサーバーにアクセスし、振り込め詐欺やセールスに用いられた電話番号のブラックリスト(警視庁が提供)を自動取得。

かかってきた電話番号がブラックリスト入りしている場合、教えてくれるという仕組みです。

なお、ワイモバイルの広報担当によると、TJC製とアナウンスされている「だれとでも定額パス」もABiTの実績にカウントされるとのこと。

さらにウィルコムがワイモバイルに統合されてからはアンテナ型PHSデータ通信端末「SMA-01」や……

手のひらに載るマイコンボード「Arduino」向けの通信モジュール「PHSシールド」という、組み込み向けのアプローチも模索。

そんな中で先日発表されたのが、ハート型PHS「Heart 401AB」だったわけです。


携帯各社が通話定額プランを打ち出したことで、「音声通話に特化する」というコンセプトが通用しづらくなり、MNP解禁でユーザーが流出していることもあって、今まで以上に枠にとらわれない端末や使い方が求められるようになっているPHS。
そんな中で軽快なフットワークを生かし、ユニークな端末を相次いでリリースしているABiTだけに、今後の活躍にも期待したいところです。

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