昨年12月にアナウンスが行われ、非常に大きな反響があったVAIOスマホ。
分社化されたVAIOが母体となったソニーとスマホ事業でぶつかる……という、非常に興味深い展開となるわけですが、その概要がさらに明かされました。詳細は以下から。
【笠原一輝のユビキタス情報局】かつてVAIO Pで協業した日本通信とVAIO。両社にVAIOスマホの狙いを訊く – PC Watch
PC Watchが日本通信、VAIOにインタビューした内容によると、まもなく発表されるであろうVAIOスマホの概要はこんな感じ。
・2010年春モデルの「VAIO P」に日本通信のSIMをバンドルしたことがVAIOとの協業のきっかけ
・格安スマホに無かった「デザイン」が差別化要素。手に持ったときのフィット感が良く、格好いい
・ハードウェアのスペック的にはど真ん中を狙っていく形(=ミドルレンジモデル)
・「VAIO」の商標を所有するソニーから、スマホビジネスに同ブランドを使うことを快諾
・もちろんSIMロックフリーで提供
・ビジネスでの展開も検討しているため、1つのOSに縛られることはない(次モデル以降でWindows採用も?)
そして昨年の日本経済新聞社による事前報道で判明した内容を合わせると、全容が見えてきます。
・製造はEMSに委託。5インチ前後のディスプレイを搭載し、OSにはAndroid採用
・通信料金を含む総支払額は2年間で約12万円(1ヶ月あたり5000円)程度
・仮に「b-mobile SIM 高速定額 音声付」などと組み合わせての提供なら、端末代は5~7万円
端末価格から考えると、5インチ前後のHD(1280×720)液晶にSnapdragon 400ないし410、2GB RAM、16~32GB ROM、800~1300万画素の背面カメラ、Android 4.4あたりを備えるなど、インタビューで言及されている通り、ミドルレンジど真ん中な性能になるのではないかと思われるVAIOスマホ。
一方でソニーが格安スマホ市場への投入を予定している型落ちXperiaは、それなりのデザインに加え、その時期ごとのフラッグシップを担ってきただけの性能も兼ね備えているわけですが、はたしてお互いが食い合うことなく、共存することはできるのでしょうか。