まもなく発表される「VAIOスマホ」の詳細が判明したことを先ほどBUZZAP!でお伝えしましたが、少し気になるのが、今春発売の「格安Xperia」とどちらが買いなのか……という部分。
いずれもドコモの回線を借りたMVNO(仮想移動体通信事業者)である日本通信、So-netから格安スマホとして発売されるわけですが、現時点で判明している情報から比較してみました。
◆格安Xperiaは「Xperia A2」ベース?
モバイル系ブログメディア「blog of mobile」が報じたところによると、2014年12月11日付けで技適を通過したソニーモバイル製のスマホ「PM-0612-BV」が、So-netから発売される格安Xperiaに該当する可能性が高いそうです。
「PM-0612-BV」は同スペックの兄弟機として2013年冬、2014年夏に相次いでリリースされた「PM-0610-BV(Xperia Z1f)」「PM-0611-BV(Xperia A2)」に連なるモデルで、同ブログではXperia A2ベースではないかと推測。
産経新聞社が1月末に格安Xperiaについて、「旧モデルを販売する」と報じていたことを考えると、この推測には相応の信憑性があります。
◆格安XperiaとVAIOスマホ、どっちが買いなのか
そこで今回、BUZZAP!では格安Xperiaを推測通り「Xperia A2」と同性能、VAIOスマホをベンチマークサイトに掲載された通りの性能と仮定した上で、両者の主な仕様を比較してみました。なお、確定情報ではない点に注意が必要です。
・ディスプレイ
格安Xperia:4.3インチHD(1280×720)
VAIOスマホ:5インチHD(1280×720)
・プロセッサ
格安Xperia:Snapdragon 800(2.2GHz、クアッドコア)
VAIOスマホ:Snapdragon 410(1.2GHz、クアッドコア)
・カメラ
格安Xperia:1/2.3インチ2070万画素「Exmor RS」およびF値2.0・27mm広角「Gレンズ」
VAIOスマホ:1200万画素、その他詳細不明
・RAM、ROM
いずれも2GB RAM、16GB ROM
◆性能面では格安Xperiaに軍配、その差は圧倒的
液晶の解像度、RAM/ROM周りではほとんど違いが無い両モデル。しかし一つ見逃してはならない部分が、プロセッサの処理能力です。
モバイルプロセッサのベンチマーク比較。VAIOスマホの「Snapdragon 410」はスコア18107であるのに対し、格安Xperiaの「Snapdragon 800」は34621と倍近い数字を記録。元フラッグシップモデルはダテではありません。
処理速度は操作の快適さや、製品自体をどれだけ長く使えるかに大きく影響するため、せっかく買うのであれば、なるべく高性能なものを……と考える人も少なくないはず。もし格安Xperiaが本当にXperia A2ベースであった場合、VAIOスマホは厳しい戦いを強いられることになるかもしれません。