自社の携帯電話向けOS「Windows Phone」が世界でどれだけ採用されているかを一覧できる表をマイクロソフトが公開しました。詳細は以下から。
これがそのインフォグラフィック。マイクロソフトが「成長を続けるWindows Phoneのエコシステム」と題して、自社が提供する「Lumia」以外のWindows Phoneの販売状況をまとめたもので、2014年には25社から31機種がリリースされています。
極東での販売状況。中国ではK-touchとHisenseが発売し、日本ではマウスコンピュータおよびFreetelから発売予定。
東南アジアではベトナム、フィリピンのメーカーが参入しています。
とりわけ活発なのがインドで、5社から発売。
お膝元のアメリカではHTC One M8ベースのモデルがリリース。なお、南アメリカ大陸ではLumia以外リリースされていません。
「成長を続けている」とマイクロソフトが胸を張るWindows Phone。しかし上記のインフォグラフィックを見る限り、「Android市場で名を連ねている有力メーカーがことごとく参入していない」という部分が気になります。
かつてはHTCだけでなく、SamsungやHuaweiなどの有力メーカーも参入していたものの、撤退が相次ぎ、新規メーカーが増えるどころか、逆に参入メーカーが姿を消す事態に陥っていたWindows Phone。
次の主戦場である新興国市場を獲得するため、各地域の地場メーカーと組んで安価なスマホを積極的にリリースするのは決して悪いことではありませんが、一方で「ハイエンドは実質Lumiaだけ」という構図は多様性に欠け、いささか中途半端ではないでしょうか。