苦戦しているスマホや液晶テレビについて、ソニーが生産数の抑制に乗り出すことが明らかになりました。詳細は以下から。
台湾メディア「DIGITIMES」が報じたところによると、ソニーがFoxconnやTPV Technology、Arima Communicationsなどに対して行っているスマホやテレビの委託生産を縮小することを業界関係者が明かしたそうです。
これらのメーカーはソニーに対し、OEM(相手先ブランドによる生産)やODM(設計や開発も含む相手先ブランドによる生産)の形で、もっとも販売台数を稼げるエントリーモデルのスマホや液晶テレビを供給。
しかしエントリーモデルは収益率が低く、収益を上げるためには文字通り「薄利多売」が必要な一方で、より生産台数が多く、スケールメリットを生かせる中国・韓国メーカーの台頭でソニーは苦戦を強いられ、事業の立て直しが急務となっていました。
販売台数競争から離脱し、利益率の低い製品が売上高を占める割合を引き下げ、営業利益率を改善するためとされる今回の措置。
昨年9月にお伝えした、ソニーが利益率の高いハイエンドスマホに特化する方針を受けたものとなっていますが、大画面化したiPhone 6が空前のヒットを記録したAppleをはじめ、強豪が立ち並ぶハイエンド市場でどれだけ巻き返せるのでしょうか。
Sony to reduce TV and smartphone orders to Taiwan production partners
Arima Communications may be hit by Sony Mobile decreasing orders