4月24日にいよいよ発売されるウェアラブル端末「Apple Watch」。
発売に向けて期待が高まる中、Appleのお膝元であるはずのアメリカの大手メディアが辛口の評価を下しています。詳細は以下から。
◆The New York Times
料理中にキッチンタイマーやアラームを設定するため、運転中に天気を調べるためにApple Watchを使ってSiriに呼びかけたが、正しく音声を認識した割合は全体のわずか半分にとどまった。
快適に利用するためにはさまざまなソフトウェアの設定をいじり、パーソナライズする必要がある。Apple Watchは箱から出してすぐ使えるわけではない。
Apple Watchがウェアラブルコンピューターによって新しいハイテク体験を提供してくれることはなく、「手首にiPhoneを装着できる」といった夢に対し、厳しい現実を突き付けてくる。
◆THE VERGE
レスポンスが遅い。「手首に着けた端末で迅速なコンピューティング」というのは、古くからSFにある理想像で、すべてのスマートウォッチはそこに向かうべきだが、Apple Watchは最初の一歩の段階という印象。
携帯電話を比べて強力なコミュニケーションツールというわけでもなく、今のところは非常に高価な、必要最小限のフィットネストラッカーとしての役割しか果たさない。デザインは印象的ではあるが、機能面が競合他社のものより優れているわけではない。
◆Bloomberg
Apple Watchはユーザーが画面を見ていると判断した時のみ、画面をオンにする。その時点で従来の腕時計にやや劣る。
◆Re/Code:
Apple Watchはハイファッションユーザー向けに努力しているが、まだ「技術的な時計」と見えてしまう(=ファッショナブルさに欠ける)。149ドルの革バンドや、449ドルのリンクブレスレットなどに取り換えられたとしても、盤面は小さなiPhoneのようにしか見えない。
◆Apple Watchは中途半端?
まとめると、「印象的なデザインではあるものの、ファッション性はいまひとつで、スマートウォッチとして優れているわけでもない」という、なんとも中途半端な評価となったApple Watch。
最も高価なモデルに至っては218万円の値が付けられていますが、この製品を腕時計ではなく、あくまでiPhoneなどと同じ、数年後にはOSアップデートなどが受けられなくなるであろうデジタル機器と考えた場合、Appleに対する「信仰心」のようなものが試されるアイテムであることは間違いありません。
また、最大バッテリー駆動時間が18時間しかなく、単なる腕時計として割り切って使うことも難しいわけですが、iPhoneの成功体験をなぞることはできるのでしょうか。
Apple Watch Review Roundup: The worst things reviewers are saying | BGR