iPhoneだけでなく、Zenfone 2などの人気SIMフリースマホを利用できることもあり、最も一番人気を集めているのがドコモ回線を利用した格安SIM。
参入事業者が相次ぎ、料金プランが充実していることもあり、「とりあえずドコモ系を選んでおけばOK」という気がしなくもない昨今ですが、ちゃんと考えないと損をしてしまうケースもあるようです。詳細は以下から。
◆比較に用いたのは4社
今回比較に用いたのはドコモ回線を使った「OCNモバイルONE」「IIJmio(みおふぉん)」と、au回線を使った「mineo」および「UQ mobile」。
公平を期すために契約内容を「月間データ通信量3GBの音声通話付きプラン」で揃えた場合、2015年7月11日の月額料金は以下のようになります。
OCNモバイルONE:1800円
IIJmio:1600円
mineo:1590円
UQ mobile:1680円
◆ドコモとauでこんなにも違う白ロム価格
そして今回、一例として人気スマホ「Xperia Z3」の本体価格を中古携帯電話売買仲介サイト「ムスビー」で調査してみたところ、2015年7月11日10:30現在のコンディションSないし未使用品の最安価格は以下のようになりました。
・ドコモ版「Xperia Z3 SO-01G」:4万8800円
・au版「Xperia Z3 SOL26」:3万5000円
◆1年利用時のトータルコストは?
以上のことから、本体代・初期契約手数料・月額料金を含めた、1年間のトータルコストは以下の通り。
OCNモバイルONE:48800+3000+1800×12=7万3400円
IIJmio:48800+3000+1600×12=7万1000円
mineo:35000+3000+1590×12=5万7080円
UQ mobile:35000+3000+1680×12=5万8160円
「OCNモバイルONE」と「mineo」の間に実に1万6320円もの差ができてしまっており、月額料金に多少の差があろうと、圧倒的にリーズナブルな本体代金でカバーできてしまう、au回線を使った格安SIMのほうがお得ということになります。
◆用途や端末に応じてドコモ、au回線を選び分けるのが吉
もちろん現時点でau系格安SIMでは使えないiPhoneや、そもそもキャリアごとで本体価格に差が出ないSIMフリースマホの場合や、月間10GBなどの大容量通信を利用したい場合などに、ドコモ回線の格安SIMが有利なのは今も変わりません。
しかしワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信をはじめとする日本人向け機能や、まだまだSIMフリースマホには少ない防水機能などが搭載されていることから、できればキャリア向けに販売されているスマホの白ロムを安く使いたい……というユーザーにとっては、au回線の格安SIMも十分有効な選択肢となるのではないでしょうか。