低消費電力で振動などにも強く、データの読み書きも高速……という大きなメリットがある反面、容量面でHDDに見劣りしていたSSDですが、圧倒的な大容量を実現したモデルが発売されることになりました。また、長年の懸念事項だった単価の高さも、今後さらにHDDに近づきます。詳細は以下から。
海外メディアの報道によると、2014年4月にデータセンターなどのエンタープライズ向けに4TBモデルのSSDを発売したサンディスクが、2016年後半にも6TBおよび8TBのSSDを発売するそうです。
現在開発されている6TB・8TBモデルのSSDは東芝とサンディスクが共同開発を進めている次世代の15nmプロセスの製造技術を採用した、MLC NANDフラッシュメモリを用いたもので、毎秒最大12GBのデータ転送が可能。
しかしその後は(PDFファイル)3次元構造の「BiCS技術」を採用したフラッシュメモリに切り替えるとしています。
東芝が試算したBiCSフラッシュメモリの容量当たりのコスト。平面メモリを単純に積層するより、GBあたりのコストを引き下げることができます。
サンディスクは4TB→8TB→16TBと、SSDの容量を拡大してゆく予定。ノートパソコンのハードディスク1台分のサイズで16TBの記録容量というものは、なかなかとんでもないことではないでしょうか。
また、新技術の採用によって1GBあたりの単価は2017年にはHDD並みに近づく見通し。2010年と比較して、実に10分の1以下に引き下げられると見積もられています。
SanDisk plans to release 6TB and 8TB SSDs in 2016 | KitGuru