携帯各社の2013年夏モデルとiPhone 5を用いて行われた、全国100駅、300地点での電波状況実測調査が公開されました。
全国100駅300地点スマートフォン電波状況実測調査:レポート|ICT総研 市場調査・マーケティングカンパニー
ICT総研の公式ページでは8月5日~20日(繁忙時間帯を除く)にかけて行われた、JR、私鉄、地下鉄の全国乗降客数上位100駅・300地点(駅ホームと駅改札内通路、駅前広場)での携帯3社のLTE実測調査結果が公表されています。
測定に用いられた端末は以下の通り。あえてNTTドコモやKDDIが不利になるような端末の選び方をしたMM総研とは異なり、基本的に各社とも2013年夏モデルでの比較となっています。
・NTTドコモ:Xperia A(SO-04E)
・KDDI:HTC J One(HTL22)、iPhone 5
・ソフトバンクモバイル:AQUOS PHONE Xx(206SH)、iPhone
調査結果は以下の通り。4Gエリア化率はauのAndroidが99.3%でトップとなったほか、iPhone 5においてもau版が上回る結果に。全国的に見るとiPhone 5の人口カバー率はソフトバンクがKDDIを上回りますが、auは駅前などを優先的に整備している模様。なお、建物内部などに弱いAXGPを用いたソフトバンクのAndroidはホームや改札内通路での苦戦が顕著です。
下り平均速度。auのAndroidがトップで、ソフトバンクのAndroid、そしてNTTドコモが続く形に。au版iPhone 5は苦戦を強いられているようです。
上り平均速度もauのAndroidがトップとなり、ソフトバンク版iPhone 5が続きました。規格上の通信速度が上り最大10MbpsにとどまるソフトバンクのAndroidが最も苦戦したほか、NTTドコモもぱっとしない数字に。
駅周辺に限定した場合、NTTドコモはエリア整備、KDDIはiPhoneの通信速度、ソフトバンクはAndroidのカバーエリアと上り速度が課題として浮き彫りになった今回の調査。
「iPhone 5S」が800MHz帯に対応した場合、KDDIがソフトバンクを一気に逆転する可能性があるなど、まだまだ目が離せませんが、キャリアやプラットフォームによって大きく特性が異なっている以上、自分の目的に沿った端末選びをしたいところです。
(関連リンク、拡大画像を参照できるオリジナルの記事はこちらです)