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主力スマホが奮わず、苦境に苦しむHTCのブランド価値がゼロになりました。
詳細は以下から。
ブルームバーグ社の報道によると、今年に入ってから60%下落したHTCの時価総額が、ついに手元の現金を下回ったそうです。
8月10日時点でのHTCの時価総額は470億台湾ドル(約1850億円)で、6月末時点での手元現金は472億台湾ドル。
これはHTCのブランドや工場、建物に価値は無いと投資家に見なされたようなもので、台湾のアナリストは「HTCの現金は株主にとって唯一の価値ある資産だ」と指摘。
評価損が今後増える見通しであること、ブランド価値も無いことから、他の資産の大半に価値があると考えるべきではないという、恐るべき見解が示されています。
台湾HTC:時価総額が手元現金下回る-ブランド価値ゼロに – Bloomberg
なお、HTCは2013年ごろから低迷を続けており、2011年末から2013年にかけて、株価は10分の1にまで下落。製品開発を行っていたスタッフが相次いで退職した結果、主力のフラッグシップスマホで他社に水をあけられてしまいました。
その後も落ち込みが回復することはなく、深刻な販売不振に陥った最新モデル「HTC One M9」の在庫が積み上がってしまった結果、2015年4~6月期には四半期として過去最大となる80億台湾ドル(約315億円)の赤字を記録。
今までさまざまなニュースがHTCの旗色の悪さを浮き彫りにしてきましたが、「ブランド価値がゼロになった」という今回の事態は、往年の同社を知るユーザーにとって非常に衝撃的ではないでしょうか。