HuaweiやXiaomiといった中国メーカーの台頭で、急速な低価格化の波が押し寄せるスマホ業界。
いったいどこが利益を上げていて、どこが損をしているのかが一目で分かるデータがあります。詳細は以下から。
これが2015年第2四半期の主要メーカー(HTC、ソニー、LG、Samsung、Lenovo、Apple、Microsoft)の収益状況をまとめたもの。
最も見るべきポイントはスマホ1台ごとに企業が得られる利益を示す「Implied profit per smartphone」の項目。Android陣営はHTCは1台売るごとに36.89ドル、ソニーは26.10ドル、Lenovoは18.02ドルの損失で、LGはかろうじて0.016ドルの利益を得られている状態。33.33ドルの利益を得られるSamsung一強となっています。
しかしAppleはSamsungの5倍以上となる184.80ドルの利益を得ており、販売台数がSamsungの65%程度にもかかわらず、最も営業利益の多いメーカーに。なお、Windows Phone陣営のマイクロソフトは1台あたり72ドルの損失を出しています……。
メーカー各社が販売数やシェアを追うことをやめ、利益率の追及を目指すようになった背景がよく分かる今回の一覧。
赤字で本体を売り、ソフトで回収することが常態化しているゲーム機のように、コンテンツやサービスなどと組み合わせることで収益化を図らなければ生き残れない時代となりつつあります。
Premium Android hits the wall: the Q2 2015 smartphone scorecard | The Overspill: when there’s more that I want to say