国内では富士通のスマホが数年前から導入し、iPhone 5s以降で採用された「touch ID」によって着実に広まりを見せつつある指紋認証機能ですが、普及を強力に後押しするビッグウェーブが押し寄せていることが明らかになりました。詳細は以下から。
台湾メディア「DIGITIMES」が業界関係者による情報として報じたところによると、昨今スマホ用指紋センサーの価格下落が著しいそうです。
指紋センサーの価格は2015年初頭には7~8ドルでしたが、コストパフォーマンスに優れた中国・台湾メーカーが相次いで参入し、競争が激化した結果、1年足らずで5ドル以下にまで下落。
2016年には3ドル近くまで値下がりするとみられており、価格の下落を受け、Samsungがハイエンドスマホだけでなく、ミドルレンジスマホにも採用するべくセンサーを発注したとされています。
なお、0.18ミクロンでの製造プロセスが導入された場合、指紋センサーの製造コストは2ドル未満にまで下がる見込み。
価格が下がれば下がるほどミドルレンジモデル、エントリークラスのスマホにも採用しやすくなると考えられるため、そう遠くないうちにスマホでの指紋認証機能は当たり前のものとなりそうです。
Fingerprint sensor prices fall below US$5