「パタリロ!」で知られる魔夜峰央が描いた「翔んで埼玉」が復刊されることになりました。
「三越は東京都民の行くところだ!埼玉県民は星友(西友)へ行け!」「ああいやだ!埼玉なんて言ってるだけで口が埼玉になるわ!」など、とんでもないセリフが飛び交う、エキセントリックな同作が、29年の時を超えて復活します。詳細は以下から。
これが「翔んで埼玉」の復刊を伝えるツイート。「このマンガがすごい! Comics」として12月17日に発売予定です。
年末に出す漫画ガイド本の作業も終わっていないのですが。魔夜峰央先生の「翔んで埼玉」、ネットで話題になってからAmazonの中古価格が1万円近くになっていたので、ちゃんとした価格で復刊することにいたしました。12月17日発売予定です。 https://t.co/PV4OgZUw8S
— 四海鏡 (@shikaikilyou) 2015, 11月 2
ちなみに「翔んで埼玉」の内容はこんな感じ。ついていきたいと懇願する人間すら、「所沢」の一言で躊躇してしまうのが埼玉県です。
埼玉県よりもさらに酷く描かれる茨城県。どれだけ酷いかは単行本を入手して確かめることをオススメします。
なお、「翔んで埼玉」は1986年発行の短編集「やおい君の日常的でない生活」に収録。PART IIIまで制作されたものの、魔夜峰央本人が所沢から横浜に引っ越してしまい、続きを書けなくなったことがあとがきで以下のように記されています。
さあ困りました。自分が埼玉に住んでいたときには埼玉をおちょくってもシャレで済んだんですが、と自分では考えていたんですが、いったん県外に出てしまうとそうはいきません。横浜に住みながら埼玉の悪口を書いたらこれは本当に悪意があるととられるかもしれませんからね。ちなみに魔夜峰央の代表作「パタリロ!」最新刊となる第95巻は11月5日に発売予定。
1984年に刊行された第20巻では、「翔んで埼玉」のようなネタとして、「千葉県の上を鳥が飛ぶと落ちる」「千葉県の上を飛行機が飛ぶとB29と間違えられる」など、まるで千葉県が未開の地であるような表現が行われています。
魔夜峰央「パタリロ」ではノースダゴタ千葉だったけど、埼玉もあったのか…
#月曜から夜ふかし pic.twitter.com/CKR86GpIYo
— Tuscan Blue トスカナブルー (@tuscanblue2015) 2015, 11月 2