1月14日にau、1月15日にソフトバンクが受付を開始し、1月21日にドコモが提供開始することで、今年も役者が揃った携帯各社の学割商戦。
「学生」にとどまらず、25歳以下であれば誰でも加入できるようになりましたが、携帯各社はどのような条件で提供しているのかを今年もまとめました。詳細は以下から。
◆NTTドコモ「ドコモの学割」
・対象ユーザー
新規契約(MNP含む)または機種変更(機種の利用期間が18ヶ月以上)で、「カケホーダイプラン(スマホ/タブ)」「カケホーダイライト」と「データM、Lパック(5GB、8GB)」「シェアパック15、20、30(15GB、20GB、30GB)」を契約した25歳以下
・割引内容
学生:基本使用料が1年間1300円割引、36ヶ月間データ容量6GBプレゼント(U25割の特典も含む)
・備考
家族ユーザーとパケットを分けあう場合、シェアパック15以上への加入が必要。カケホーダイライト契約の場合、U25割の500円割引が適用外となり、基本使用料の割引額は800円に。家族の割引は2台以上の同時購入で同一のシェアグループに加入すると1台あたり最大1万円割り引く「家族まとめて割」のみ。
◆KDDI「auの学割」
・対象ユーザー
新規契約(MNP含む)または機種変更(機種の利用期間が18ヶ月以上)で、「データ定額5/8/10/13」を申し込んだ25歳以下とその家族
・割引内容
学生:基本使用料1年間1000円割引、25歳になるまでデータ容量5GBプレゼント、7月利用分まで「auスマートパス」「ビデオパス」「うたパス」無料
家族:基本使用料1年間1000円割引、7月分まで「auスマートパス」「ビデオパス」「うたパス(5月分まで)」無料
・備考
LTEプラン契約時の割引額は934円でデータ量の付与は無し、過去に学割を適用したことがあるユーザーも適用可
◆ソフトバンク「ギガ学割」
・対象ユーザー
新規契約(MNP含む)・機種変更で「スマ放題」「スマ放題ライト」「ホワイトプラン」のいずれかと、「データ定額パック・標準(5/8)、大容量(10/15/20/30)」「パケットし放題フラット for 4G/for 4G LTE」、S!ベーシックパックに加入した25歳以下とその家族
・割引内容
学生:24ヶ月間基本使用料1620円(スマ放題)ないし36ヶ月間1008円(ホワイトプラン)割引、または36ヶ月間データ容量6GBプレゼント(機種変更はデータ増量のみ)
家族:24ヶ月間基本使用料1620円(スマ放題)ないし36ヶ月間1008円(ホワイトプラン)割引、または36ヶ月間データ容量3GBプレゼント(MNPしない場合はすべて1年間に)
・備考
ソフトバンクのみ割引額は税込(税抜の割引額はスマ放題が1500円、ホワイトプランは934円)、家族データシェアの子回線は特典対象外、「ホワイト学割with家族2014」以前に学割を適用したことがあるユーザーも学割適用可
◆家族で契約した場合の月額料金とデータ容量は?
思い切ったデータ容量追加が大きな核となった2016年の学割。そこでBuzzap!では家族で契約した場合の大手3社の最安料金とデータ量を算出してみました。
なお、想定している家庭は親2人、子1人の核家族で、全員がLTEスマホをMNP契約。月間通信量は両親が2GBずつ、子どもは5GB以上で、なるべく基本使用料の安いプランを契約するようにしています。
<NTTドコモ>
カケホーダイ・パケあえる:
「カケホーダイライト(1700円)」×3+「シェアパック15(1万2500円)」+「spモード(300円)」×3+「シェアオプション(500円)」×2-「学割(800円)」=1万8700円、データ容量21GB(1年目のみ、2年目以降は1万9500円)
<au>
1.カケホとデジラ:
「スーパーカケホ(1700円)」×3+「データ定額5(5000円)」×3+「LTE NET(300円)」×3-「学割(1000円)」×3=1万8000円、データ容量20GB(1年目のみ、2年目以降は2万1000円)
2.LTEプラン:
基本使用料934円+「LTEフラット(5700円)」×3+「LTE NET(300円)」×3-「学割(934円)」×3=1万8000円、データ容量21GB(1年目のみ、2年目以降は2万1000円)
備考:LTEプランの場合はデータ増量無し、カケホとデジラでは親子間でデータギフト可
<ソフトバンク>
1.スマ放題(データ増量):
「通話し放題ライト(1700円)」×3+「データ定額パック10(9500円)」+「S!ベーシックパック(300円)」×3+「データシェア(500円)」×2=1万6500円、データ容量16GB
2.スマ放題(料金割引):
「通話し放題ライト(1700円)」×3+「データ定額パック10(9500円)」+「S!ベーシックパック(300円)」×3+「データシェア(500円)」×2-「ギガ学割(1500円)」=1万5000円、データ容量10GB
3.ホワイトプラン(データ増量):
「基本使用料(934円)」×3+「パケットし放題フラット for 4G(5700円)」×3+「S!ベーシックパック(300円)」=2万802円、データ容量33GB(子13GB、親10GBずつ)
4.ホワイトプラン(料金割引):
「基本使用料(934円)」×3+「パケットし放題フラット for 4G(5700円)」×3+「S!ベーシックパック(300円)」-「ギガ学割(934)」×3=1万8000円、データ容量21GB
◆実は結構安い「ギガ学割」、家族全員ヘビーユーザーならホワイトプランもアリ
「シェアパックの子回線には特典が適用されない」など、かなり条件が複雑な携帯電話会社の学割ですが、試算してみた中で、最も安くなったのがソフトバンクの「ギガ学割」。
家族でデータを分けあうのであればスマ放題と「データ増量」を選べば、他社より5GBほど少ないものの、月額1万6500円で月間16GBのデータ容量を家族で分けあえます。
しかしもし「子どもだけでなく父親も仕事や通勤時にデータ通信を頻繁に使うので、余裕を持たせたい」というのであれば、データ量を追加で購入せずに済む、auやドコモを選んだ方が安全かもしれません。
・最安料金比較
ドコモ:1万8700円(カケホーダイ)、21GB
au:1万8000円(カケホ、LTEプラン共に)、20~21GB
ソフトバンク:1万6500円(スマ放題)、16GB
また、「家族全員とにかく動画サイトを毎日見ないと気が済まない」といった重度のヘビーユーザー一家であれば、月額料金は2万802円になってしまうものの、月間33GBも通信できるホワイトプランと「データ増量」を選んでみるのも悪くありません。
◆相変わらずえげつないほど安いauスマートバリュー、データを分け合えるカケホ契約がお得
上記の比較は携帯電話と固定通信のセット割を加味していないものですが、携帯3社で唯一重複適用できることを明確にうたっているauの場合、家族3人で基本使用料はカケホ・LTEプランともども1万3770円と、かなりリーズナブルに。
カケホとLTEプランのどちらにするか悩みどころですが、通話定額と余ったデータを家族に分けられるデータギフトを使えるカケホ契約をオススメします。
<au(スマートバリュー適用時)>
1.カケホとデジラ:
「スーパーカケホ(700円)」×3+「データ定額5(5000円)」×3+「LTE NET(300円)」×3-「auスマートバリュー(1410円)」×3=1万3770円、データ容量20GB(1年目のみ、2年目以降は1万6770円)
2.LTEプラン:
基本使用料0円+「LTEフラット(5700円)」×3+「LTE NET(300円)」×3-「auスマートバリュー(1410円)」×3=1万3770円、データ容量21GB(1年目のみ、2年目以降は1万6770円)
備考:LTEプランの場合はデータ増量無し
◆あえて10GBパックを外したドコモは残念な結果に
そして今回、最も残念な結果となったのがドコモ。
「基本使用料割引」か「データ通信6GB追加」を選ばせるソフトバンクと違い、両方の特典を受けられる欲張りな内容になったかと思いきや、家族については基本使用料割引がなく、パケットを分け合えるシェアパックも15GBパックからしか選べないため、基本使用料が他社よりも高くなっています。