ドコモ・au回線の両方に対応し、防水・防塵やおサイフケータイなどの機能を備えた富士通のSIMフリースマホ「arrows M02」。
現在格安スマホ市場で多大な人気を集めており、arrowsシリーズ復権の兆しすら見えてくる中、不可思議な画面割れ報告が相次いでいます。詳細は以下から。
◆画面割れ報告多数のarrows M02
大手価格情報サイト「価格.com」によると、同サイトで売り上げランキング1位の人気SIMフリースマホ「arrows M02」について、「画面(有機EL)が割れた」という報告が相次いでいます。
具体的には「フローリングにクッションマットとカーペットを敷いた床にベッドの枕元(高さ40cmほど)から落としただけで割れた」「畳の上に落としただけで割れて真っ暗になった」などの、落下に起因するものから、「買って1日も経たないうちに落としてもいないのに有機ELが割れていた」というものまで多数。
ディスプレイ自体が割れるのではなく、中の有機ELパネルだけが割れてしまったケースも多く、メーカーに修理を依頼したところ、「スマホ本体代金を上回る3~4万円を請求された」「無償修理で済んだ」といった対応が報告されています。
ARROWS M02 修理受付状況 | ひろゆきさんの王国広場 | マイネ王
また、格安SIM・mineoユーザーの交流サイト「マイネ王」によると、実際に画面破損を経験したユーザーが富士通に問い合わせたところ、メーカー側が画面破損の多発を認めたとのこと。
修理対応については、何もしていないのに画面が破損したユーザーは無償修理、本体にキズがあった場合はメーカー判断になるほか、画面破損の原因は不明とされています。
◆「耐衝撃」が売りのはずが……
このように画面割れの報告が相次いでいるarrows M02。しかし一つ確認しておきたいのが、同モデルは耐衝撃などをうたうアメリカ国防総省の「MIL-STD-810G」規格に準拠しているという点。
MIL-STD-810Gの中には「落下試験で鉄に1.52mから26回落下に耐えることができること」が含まれているため、いくら当たり所の悪さなどの要因があるとはいえ、ここまで頻繁に画面割れの報告が上がるのは首をかしげざるを得ないわけです。
MIL規格以外にも、京セラの耐衝撃スマホのように画面のフチをわずかに高くすることで、画面へのダメージを極力抑えているarrows M02。ディスプレイが割れずに有機ELパネルのみが割れたという報告を見ていると、パネル部分が衝撃に弱いのではないかとも考えられそうですが、原因の究明が待たれます。
【「何もしないのに割れた」、人気SIMフリースマホ「arrows M02」に画面(有機EL)割れの不具合報告多数】を全て見る