先ほどソニーが夏以降に発売することを発表したXperiaの新モデル「Xperia X」シリーズの解説をお届けします。詳細は以下から。
◆3モデル展開となった「Xperia X」シリーズ
今回最も注目すべきポイントは、Xperiaのラインナップがすべて「Xperia X」シリーズで統一されたこと。
今まではフルスペックの「Z」シリーズとは別にミドルレンジやエントリーモデルとして「M」「C」などのシリーズが展開されていましたが、今回はXperia Xシリーズの中に各層に向けたモデルが展開されます。
・Xperia X Performance
唯一日本発売が告知されているフルスペックモデル。0.03秒未満の高速フォーカスやF2.0の24mm Gレンズを実現した2300万画素カメラには、ソニーのデジタル一眼カメラαのエンジニアと共同開発した、被写体の動きを予測することで、正確に被写体を捉え、ブレのない美しい映像の撮影を可能にする「Predictive Hybrid Autofocus(先読みオートフォーカス)」を搭載。
さらに前面カメラも1300万画素に。暗いところでもキレイに撮れることが売りになっています。
最大2日間の長時間バッテリー性能を実現。アメリカのQnovo社のバッテリー制御技術により、バッテリー寿命を約2倍(Xperia Z2比)長持ちさせることができます。
・Xperia X
ミドルレンジモデル。カメラ周りや最大2日間の長時間バッテリー性能などはXperia X Performanceと同じものの、プロセッサやLTEの通信速度などがダウングレードしています。
・Xperia XA
エントリーモデル。ソニーの裏面照射型CMOSを備えたカメラに最大2日間の長時間バッテリー性能を実現。
◆各モデルの主な違いは?
各モデルの詳細なスペックは以下。3モデルとも5インチディスプレイで統一されるなど、Xperia Z5シリーズにあったような大きな外見の差異はあまりありません。
・ディスプレイ
Xperia X Performance、Xperia X:5インチフルHD(1920×1080)
Xperia XA:5インチHD(1280×720)
・プロセッサ
Xperia X Performance:Snapdragon 820
Xperia X:Qualcomm Snapdragon 650
Xperia XA:MediaTek Helio P10
・RAM/ROM
Xperia X Performance:3GB/32GB
Xperia X:3GB/32GB
Xperia XA:2GB/16GB
・背面カメラ
Xperia X Performance、Xperia X:2/3インチExmor RS for mobile、2300万画素(Predictive Hybrid Autofocus対応)
Xperia XA:1/3インチExmor R for mobile、1300万画素
・前面カメラ
Xperia X Performance、Xperia X:1/3インチExmor RS、1300万画素
Xperia XA:Exmor R、800万画素
・バッテリー
Xperia X Performance:2700mAh
Xperia X:2620mAh
Xperia XA:2300mAh
・ネットワーク
Xperia X Performance:LTE Cat9、Bluetooth 4.2、Wi-Fi
Xperia X:LTE Cat6、Bluetooth 4.2、Wi-Fi
Xperia XA:LTE Cat4、Bluetooth 4.1、Wi-Fi
◆どこにも見当たらない「防水」の記述
そしてXperia Xのスペック一覧を見て驚かされたのが、2016年2月22日18:00現在、「ソニーモバイルの日本語版プレスリリースにも、英語版プレスリリースにも、防水性能に関する記述が無い」という点。
「素材と質感にこだわり、丸みを帯びたフレームと、カーブしたガラス製ディスプレイを採用し、手のひらになじむフォルムを追求しました」としていますが、シリーズの目玉だった防水機能はデザインのために犠牲になってしまったのでしょうか……?
・20:30追記
ソニーモバイルによると、防水対応状況は以下の通り。しかし唯一防水対応となるXperia X Performanceの防水性能(IPX7など)については、「現時点では分からない」とのことで、仕様が固まっていないことなどから、プレスリリース第一弾での記述が見送られたものとみられます。
Xperia X Performance:防水対応
Xperia X:防水非対応
Xperia XA:防水非対応