本日ソニーが発表した異色のゲーム機「PS Vita TV」。
まさにPS Vitaのチップセットをそのまま搭載し、PS4の連携機能を備えた据置型ゲーム機ですが、ブラウザやメール機能に加え、ニコニコ動画やHuluなどを視聴できるほか、ネットワーク経由でnasneに保存されたコンテンツを楽しめるなど、非常にユニークなモデルとなっています。
これが「PS Vita TV」本体。約65.0×105.0×13.6mm、約110グラムのコンパクトなボディです。
右側面には「PS Vita」のロゴ
背面には電源ボタン、USB端子、HDMI端子(HDMI機器制御対応)、有線LAN端子(10BASE-T、100BASE-TX)を搭載。IEEE802.11b/g/n対応無線LANやBluetooth 2.1+EDR対応で、出力できる解像度は720p、1080i、480p。
プロセッサやメモリ容量は以下。PS Vitaと同じもので、1GBのメモリカードが内蔵されています。
CPU:ARM Cortex.-A9 core(4core)
GPU:SGX543MP4+
メインメモリ:512MB
VRAM:128MB
PS Vita TVが対応しているものは以下。
・さまざまなビデオサービス
「TSUTAYA TV」「niconico」「Hulu」「スカパー!オンデマンド」「TBS 世界遺産セレクション」「DMM.com」「テレビドガッチ」「U-NEXT」に加え、PlayStation Storeで提供するビデオコンテンツも利用可能
・PS Vitaと同じタイトルをプレイ可能
PS VitaでプレイできるPS Vita、ゲームアーカイブスの初代PlayStation、PSPの1300以上のタイトルをワイヤレスコントローラー(DUALSHOCKR3)で楽しめる
・PS4のリモートプレイ
今後実施されるシステムソフトウェアアップデートでPS4のリモートプレイ、およびワイヤレスコントローラー(DUALSHOCKR4)に対応。PS Vita TV上で、ほぼすべてのPS4専用タイトルをPS4と変わらない操作感で楽しめるように
・各種ネットワークサービス
ブラウザ、Eメール、ボイスチャットやテキストチャットが楽しめる「パーティー」などの基本機能に加え、1500万曲を超える楽曲が聴き放題の定額制音楽サービス「Music Unlimited」、IPサイマルラジオサービス「radiko.jp」、コミックが手軽に読める電子書籍アプリ「Reader for PlayStation Vita」「Twitter」に対応。さらに動画ストリーミング配信による本格カラ
オケサービス「JOYSOUND.TV(仮題)」といった新規サービスにも対応予定
・ネットワークレコーダー&メディアストレージ「nasne(ナスネ)」対応
nasneに保存されているコンテンツを楽しめるほか、PS Vita TVのゲームデータおよびセーブデータなどをネットワーク経由でnasneにバックアップ可能。
本体は2013年11月14日(木)から希望小売価格9954円(税込)で発売予定。ワイヤレスコントローラー「DUALSHOCKR3」や「メモリーカード8GB」をセットにした「PS Vita TVバリューパック」は希望小売価格1万4994円(税込)で発売され、同パックにはPlayStation Plusの「90日利用権」が付属します。
ほかにもシステムソフトウェアアップデートによる機能拡充を通じて、PSNや「プレイステーション プラス」、PS4との連携強化などが提供される予定の「PS Vita TV」。
「Apple TV」やAndroid搭載のセットトップボックスなど、同様のコンセプトを採用した製品はありますが、各種ゲームをプレイできるところや、ニコニコ動画にまで対応する点など、なかなか面白いところがあるモデルではないでしょうか。
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