1985年に「ショルダーホン」が発売されて30年。KDDIが過去に発売された携帯電話を振り返る特設ページを公開しました。詳細は以下から。
これが公開された特設ページ「おもいでタイムライン」。1985~1988年当時、初の持ち運びができる電話「ショルダーホン」は3kg、初めて携帯電話と呼ばれたNTTの「TZ-802型」は900グラムもあったこともあり、携帯電話はまだまだ遠い存在でした。
おもいでタイムライン あなたとケータイの30年
1989年以降、携帯電話は急速に小型・軽量化。1985年の通信事業自由化を受け、NTT以外にもDDIセルラーグループ、そしてIDO(日本移動通信)が参入し、携帯電話事業を相次いでスタートさせました。
まだ「ポケベルが鳴らなくて」がヒットするなど、ポケベル全盛期だった1993~1996年に携帯電話の売り切り制がスタートしたことで、若者の間に携帯電話がじわじわと浸透。1994年にはツーカーとデジタルホンが参入しています。
サーバーからダウンロードする機能が実装されたこともあり、1997~1999年の携帯電話は着信メロディが当たり前に。1999年にはiモードやEZweb、J-Skyといったインターネット接続サービスが相次いで提供開始されました。
2000年にはKDD、DDI、IDOが合併してKDDIに。「au」ブランドが立ち上げられた当時、ロゴは赤色でした。また、この頃からカラー液晶を備えた携帯電話が続々と発売され、今までの「単色液晶・単音」ケータイから大きく進化したのもポイントです。
2002年には3G通信サービス「CDMA 1X」をスタート。既存のcdmaOneネットワークと上位互換性を持っていたことから、movaからFOMAへの移行に苦戦していたドコモとは対照的に、3Gへとスムーズに移行。初のカメラ付きケータイ「A3012CA」やムービーメール対応の「A5301T」などの意欲的なモデルが相次いで発売されました。
2003年には「au design project」として、後にニューヨーク近代美術館(MoMA)に所蔵されることになる深澤直人デザインのケータイ「INFOBAR」が発売されたほか、より高速通信を実現する「CDMA 1X WIN」もスタート。
2000~2003年を彩ったケータイたち。初代INFOBARはそのまま復刻すれば今でも普通に売れそうな気がします。
2004~2007年はケータイがより一層進化。高機能モデル以外にも「G’z One TYPE-R」のようなスタイリッシュな高耐久モデルや「talby」「PENCK」「MEDIA SKIN」など、尖ったデザインのモデルが話題を集めました。
iPhone上陸でスマホの存在感が増してきた2008~2010年には、ケータイは成熟しきった状態に。2010年には初のAndroid端末「IS01」を経て、初のAndroidスマホ「IS03」が発売されました。
2011年以降はauもiPhoneの取り扱いを開始したほか、Windows Phoneやスマホ版INFOBARといったさまざまな選択肢を提示。WiMAXやLTEといった高速通信もスタートしました。
さらに「HTC J」「isai」「TORQUE」シリーズなど、独自色の強いスマホを積極展開。大手3社の均質化が進む中、常にauの「色」を出そうとしていることがよく分かります。
なお、上記のタイムラインを30秒で振り返ることができる動画も公開中。
さらに「主人公である母親が、偶然見つけた昔の携帯電話の中身を見返すことで親子の思い出を振り返る」という、ちょっとしんみりするような動画も公開されています。