携帯電話ユーザーの半数を優に超える普及率を実現し、老いも若きも男も女もスマホを眺める人ばかりとなった昨今ですが、「乳幼児の半数がスマホを利用している」という、衝撃的なデータが明らかになりました。詳細は以下から。
MMD研究所とインテル セキュリティが2016年3月10日~3月12日にかけて、未就学児(0~6歳)の乳幼児がいる、スマホを所有している20歳~49歳の女性2190人に対して行った調査によると、スマホを使い始めた年齢の割合は1~2歳が最も高く、0~2歳で全体の半数となる47%に達したそうです。
スマホの接触頻度も高く、「ほぼ毎日」と「週2~3回程度」を合わせると実に55.6%に。利用させていない層の少なさに驚かされます。
さらに子ども一人でスマホを使わせることがあるケースも49.6%。
子ども一人でスマホを使うようになるのは、2歳以上になってからが多いようです。
驚くべきなのが、パスコードやパターン入力を突破できる子どもが3割もいること。特定のアプリで遊ぶだけにとどまらず、カメラを立ち上げ、撮影した写真を見ることなどお手の物です。
さらに乳幼児の間でも深刻なのがスマホ依存。なんと「使いすぎ・なかなか手放そうとしない」が最も多い64.6%に達したほか、「勝手に電話をかける」「勝手に動画や写真を撮る」といった被害も報告されています。
そして極めつけが、「有料アプリのダウンロードやアプリ内課金を行った乳幼児がいる」ということ。なんと最高50万円の重課金者までいる始末で、予期せぬ請求に悩まされた家庭もあるようです。
・ヤフオクの落札(2歳)
・勝手に課金ゲームで遊んでいた(4歳)
・スマホが子どもの声に反応して、音声認識で国際電話(3歳)
なお、スマホのセキュリティアプリを導入している家庭はあまりおらず、今回の調査を受け、インテルセキュリティはモバイル向けセキュリティ製品の活用を呼びかけています。