先ほど発表されたiPhone 5SおよびiPhone 5Cが日本国内の「プラチナバンドのLTE」をサポートしていることが明らかになりました。
先ほどAppleが公開したiPhone 5S/5CのLTEネットワーク対応状況一覧。いずれの機種も異例の5モデル展開ですが、日本で大手3社から発売される「iPhone 5C(モデルA1456)」「iPhone 5S(モデルA1453)」はNTTドコモとKDDIのKDDIの800MHz帯である「バンド18」と「バンド19」、ソフトバンクモバイルの900MHz帯である「バンド8」に対応しており、プラチナバンドのLTE対応ということに。
アップル – iPhone 5s – 技術仕様
アップル – iPhone 5c – 技術仕様
そして興味深いのが唯一のFDD-LTEおよびTD-LTE対応モデルとなった「モデルA1529」「モデルA1530」の存在。ソフトバンクモバイルのLTE「バンド1、バンド8」とイー・モバイルのLTE「バンド3」に加えて、TD-LTEの「バンド38~40」をサポート。
AXGPが割り当てられている周波数帯「バンド41」は「バンド38」を内包するため、てっきりソフトバンクモバイルはこのモデルを発売するのか……と思いきや、AXGPの使用する周波数帯域が「2545~2575MHz」であるのに対し、バンド38の周波数帯は「2570~2620MHz」でほぼ被らず、AXGPは利用できないということに。
さらに同じTD-LTE互換のサービスとしてはKDDI傘下のUQコミュニケーションズが10月末よりサービスインする「WiMAX 2+」がありますが、サービスイン時に使用する帯域(2625MHz~2645MHz)が被らない上に、KDDIのLTEや3Gにも対応していません。
つまりiPhone 5S/5Cは日本国内の各種TD-LTE互換サービスに対応したモデルは存在せず、純粋に各社のLTE(FDD-LTE)対決になるわけですが、はたしてどこに軍配が上がるのでしょうか。
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