先ほどお送りした「Xperia Z1」のレビューに続き、ソニーのレンズスタイルカメラ「QX10」「QX100」のレビューをお届けします。
「自らはディスプレイを備えず、スマートフォンと組み合わせて使う」という、久々にソニーらしさをフルに発揮したかのようなコンセプトである上に、Xperia以外のAndroidスマートフォンやiPhoneにも対応しています。
◆QX10
これがレンズスタイルカメラ「QX10」。1/2.3インチ1820万画素Exmor Rセンサー、BIONZ、Gレンズを組み合わせたモデルで、光学10倍ズームに対応。
電源を入れると沈胴式レンズが飛び出す仕組み。
背面には折りたたみ式のクリップ。開いて伸ばすとスマートフォンを挟み込んで装着できるようになります。
実際に取り付けてみたところ。薄型のXperia Z1に対して、かなりのインパクトです。NOKIAが皮肉を言いたくなったのも分からなくはありません。
スライドロックを外して回転させると、裏側は取り外し可能。中にはバッテリーに加え、メモリースティックMicro Mark 2やmicroSDXCカードに対応したスロットがあります。
◆QX100
そしてこちらは上位モデルとなる「QX100」。1インチ2020万画素Exmor Rセンサー、BIONZ、カールツァイスレンズを組み合わせ、光学3.6倍ズームに対応。
電源を入れた際のレンズの飛び出しっぷりはなかなかのもの。
取り付けたときの重厚感も並ではありません。
メモリースティックMicro Mark 2やmicroSDXCカードスロットなどは側面に。
利用にあたってはカメラをスマートフォン本体に取り付けて「PlayMemories」というアプリを起動。するとNFCでペアリングが行われ、即座に利用できるようになります。
◆実際に使ってみた
さっそく「QX10」を用いて撮影してみました。Xperia Z1と最初から一体であったかのように動作します。なお、撮影した写真は原寸サイズや200万画素程度にリサイズしたものなど、好きなサイズのものをスマートフォンにWi-Fiで転送可能。空き容量や必要とする画質に応じて設定変更できるのは便利ではないでしょうか。
ソニーのレンズスタイルカメラ「QX10」と「Xperia Z1」を組み合わせて撮影 – YouTube
ペアリング後はWi-Fi経由でデータが伝送されるため、それぞれ別個に動かせます。なんだか不思議な気分です。
「QX10」と「Xperia Z1」は離しても利用可能 – YouTube
そして別個に動かせることの大きなメリットが、離れたところに「QX10」「QX100」を置いて、手元のスマートフォンをモニター代わりにできること。見通し10メートルであれば大丈夫とされているため、あらかじめ通り道にカメラをセットしておけば、人が近づくと逃げてしまう動物の撮影などもできるというわけです。
「QX10」のモニターとして機能する「Xperia Z1」 – YouTube
いとも簡単にスマートフォンを光学ズーム対応にしてしまえるレンズスタイルカメラ。デジタルカメラを持ち歩くのが流行っているものの、どうしてもかさばってしまうことを考えると、このような選択肢も悪くないのではないでしょうか。
(関連リンク、拡大画像を参照できるオリジナルの記事はこちらです)