ドコモが6月から3.5GHz帯で展開する同社初のTD-LTEと、既存のFDD-LTEをキャリアアグリゲーションすることで、下り最大370Mbpsサービスを展開することを発表しましたが、auもFDD-LTEとTD-LTE(WiMAX 2+)を組み合わせたサービスを展開することになりました。
モバイルルーターしか対応しないドコモと異なり、スマホでも利用できる上に、エリアもドコモより広いのが特徴です。詳細は以下から。
KDDIによると、同社が2016年夏モデルから提供する新サービスは、2.1GHz帯のLTE(下り最大150Mbps)と、WiMAX 2+(下り最大110Mbps×2)を組み合わせる3波キャリアアグリゲーションで、下り最大370Mbpsを実現するというもの。
以下の2016年夏モデルスマホ4機種が対応するほか、6月4日発売予定のモバイルルーター「Speed Wi-Fi NEXT W03」でも利用できます。
・Galaxy S7 edge SCV33(Samsung製、5月19日発売)
・Xperia X Performance SOV33(ソニー製、6月中旬発売予定)
・HTC 10 HTV32(HTC製、6月上旬発売予定)
・AQUOS SERIE SHV34(シャープ製、6月中旬発売予定)
また、ドコモのTD-LTEは今後エリア展開を進めていかないといけないため、サービスエリアが非常に限られますが、auのWiMAX 2+は全国展開を終えているため、比較的短時間に広いカバーエリアで下り最大370Mbps通信を提供できるのが特長。基地局1台あたりのカバーエリアでも、2.5GHz帯を使うWiMAX 2+のほうが分が良くなっています。
なお、KDDI担当者によると、サービス開始当初はWiMAX 2+と組み合わせるFDD-LTEは2.1GHz帯を想定しており、同社が武器とする、つながりやすい800MHz帯のプラチナバンドLTEなどとWiMAX 2+を組み合わせることは当面できないとのこと。
しかし混雑に応じてLTEないしWiMAX 2+を切り替えるようにしていた今までと違い、垣根を越えた組み合わせに対応することで、さらにネットワークが安定+高速化できるため、今回の新たなキャリアアグリゲーションには期待できそうです。
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