本日都内で行われた発表会でお披露目されたHuaweiの新モデル「Huawei P9/P9 Lite」。
RGB+モノクロセンサーやライカ製デュアルレンズなどを駆使して本格撮影を実現する「Huawei P9」と、格安スマホとして販売される価格帯にもかかわらずカメラ周りにこだわり、人気の前モデルをそのまま大きくパワーアップさせた「Huawei P9 Lite」の2モデル構成となったわけですが、はたして実機はどのような感じなのでしょうか。詳細は以下から。
・Huawei P9
iPhone 6sを半分以下となる1.7mmのベゼル幅に、明るい500nits・NTSC比96%の広色域を実現した5.2インチフルHD(1920×1080)IPS液晶を搭載。ベゼル幅が狭く、丸みを帯びていることもあって、片手持ちしやすいのが特徴です。
プロセッサはKirin 955(A72 2.5GHz×4、A53 1.8GHz×4)、RAM/ROM容量は3GB/32GBと、ハイエンドに属するモデル。
背面には3000mAhバッテリーと指紋認証センサーを備えています。
そして特筆すべきポイントが、背面カメラ。ライカ製レンズ「LEICA SUMMARIT H 1:2.2/27 ASPH」にソニーのセンサー「IMX286」を採用しており、片方のカメラにはRGB+モノクロセンサーを搭載することで、暗いところでもしっかり明かりを取り込むことができる、美しい写真撮影を実現しています。
実際に逆光環境下で撮影してみたところ。1枚目がiPhone 6sで撮った写真で、2枚目がHuawei P9で撮影した写真です。
カメラのUIはいたって簡単。設定ボタンを押さずとも、シャッターボタン上部にある太短い棒線をタップして引き上げれば……
ISO感度やフォーカス、露光、シャッター速度、ホワイトバランス、測光などを切り替えられるプロカメラモードに。
動画で見ると分かりやすいと思われます。
一眼レフのようなボケ味を出せる「ワイドアパーチャー機能」は、撮影後でもフォーカスを変えることができます。
実際に撮影した写真。こちらでは黄色い花にピントが当たっているのに対し、もう一枚では葉の部分にピントが当たっています。
もちろん操作感もばっちり。フラッグシップモデルらしい快適さです。
側面などはこんな感じ。USB Type-C端子を採用しています。
4.7インチ液晶を備えたiPhone 6sと並べてみても遜色ない大きさ。しかし画面はHuawei P9のほうが大きく、見やすくなっています。
ホワイトモデルはこんな感じ。
さらにHuawei P9はドコモ、ソフトバンク網でのキャリアアグリゲーションを利用可能。
会場での実測では、ソフトバンク回線で100Mbpsを超える結果を叩き出すことも。
・Huawei P9 Lite
5.2インチフルHD(1920×1080)IPS液晶にKirin 650(2.0GHz×4、1.7GHz×4)、2GB RAM/16GB ROMを備えたモデル。前モデル「P8 Lite」の不満点(バッテリーの少なさ、ディスプレイサイズと解像度)などが軒並み改善されています。
解像度や画面サイズだけでなく、NTSC比やコントラスト比、明るさも改善。より明るく、色鮮やかにさまざまなコンテンツを楽しむことができるようになるわけです。
背面には3000mAhバッテリーやソニーセンサー採用の1300万画素カメラを備えています。
こちらはmicroUSB端子を採用。
レスポンスは上々。特に引っかかることなくスラスラと操作できます。
そしてやはり特筆すべきが、プロカメラモードの搭載。格安スマホながら本格的なマニュアル撮影を楽しむことができるわけです。
カラーバリエーションは3色。
同価格帯のスマホと比較しても、抜きん出たパフォーマンスを実現しているHuawei P9 Lite。おそらく今後発売されるであろうZenfone 3などと肩を並べる、強力な選択肢となりそうです。