グローバル市場で押され、高付加価値戦略の中核となる4Kテレビでも海外勢に価格競争力で圧倒されつつある国内メーカーのテレビ事業。
そんな閉塞的危機的状況を打破すべく、8Kテレビではオールジャパンの体制で臨むことが明らかになりました。詳細は以下から。
日本経済新聞社の報道によると、ソニーやパナソニックが共同で8Kテレビの技術開発を進めるそうです。
技術開発には8Kで先行するNHKも加わり、データ圧縮技術や音響技術の規格策定を日本勢で進める考えで、2020年には各社が8Kテレビを製品化するとのこと。
テレビだけでなく、放送局向け機器やデジタルカメラなどの幅広い製品に8K技術を取り入れる見通しで、政府の支援も得ながら次世代放送技術の主導権を握ることで、日本の方式を世界に普及させたい考えだとしています。
なお、日本勢が開発を進める8K放送は、フルHDの16倍となる高解像度化だけでなく、高フレームレート化(120Hz)、自然の色データの99.9%を含む色再現性能、そして最大22.2chの立体音響などが含まれる形に。
膨れ上がるデータ量に対処するため、現行の最新規格となるH.265よりもさらに圧縮率の高い映像圧縮規格の策定や、映像情報を処理するテレビ向けチップセットの開発などが求められています。
パナ・ソニー・NHK、8Kテレビ共同開発 :日本経済新聞