ついに本日、格安スマホ「LINEモバイル」の全容が明らかになりました。詳細は以下から。
◆発表会の様子
・LINEモバイル提供の背景
いよいよ発表会開始。登壇したのはLINE株式会社 取締役 CSMO 舛田淳氏です。
伸び悩む日本のスマホ普及率
背景には料金などのミスマッチがあります。
MVNOによる格安スマホ登場で料金が下がり、MVNO契約数が順調に増える昨今、増えているのがLINE・Facebook・Twitterの利用者。
通信量は伸びる一方で、今後低下する気配は一切ありません。
そこでLINEはユーザーニーズにプラスアルファを提供すべく、MVNO事業に参入。
それが100%子会社の提供する「LINEモバイル」です。
・サービス内容
続いてはLINEモバイル株式会社 代表取締役社長 嘉戸綾乃氏が登壇。
「LINEモバイル1.0」を提唱しました。
月額500円で1GB、さらにLINE使い放題を実現する「LINEフリープラン」
SMS付きで月額620円、音声通話付きで月額1200円です。
コミュニケーションフリープランは月額1110円で月額3GB。LINE、ツイッター、Facebookを利用し放題です。
3GB、5GB、7GB、10GBプランが提供されます。
回線提供元はNTTドコモ。エリアも同等です。
MVNOで初めて、LINEにおける年齢認証およびID検索が可能になります。
トークを使って即座にデータ使用量をチェックすることも可能。
最低500MBから、データ容量をプレゼントできます。
データ追加、基本使用料初月無料、翌月末までデータ繰り越し、転送電話・留守番電話・割込通話などのオプションも提供
もちろんSIMと端末のセット販売も。
サービス開始時点で選べるセット端末は「AQUOS mini SH-M03」「arrows M03」「arrows M02」「HUAWEI P9 lite」「BLADE V7 Lite」「ZenFone Go」「BLADE E01」「ASUS ZenPad 7.0」の8機種、19バリエーション。防水・防塵対応のハイエンドモデルから1万円台のエントリースマホ、そしてタブレットまで、一気にラインナップを充実させた印象です。
カウントフリーを実現する背景。MVNEはNTTコミュニケーションズが担当します。
LINEモバイル公式サイトは以下。10月1日の正式サービス開始に先駆け、2万回線限定で受付を行っています。
LINEモバイル – LINEのMVNO・SIMフリースマホ
◆レビュー記事
格安スマホ「LINEモバイル」速攻レビュー、通信速度も測定してみた | BUZZAP!
◆質疑応答
NTTレゾナンス SIM通:
支払い方法は?ネットのみで販売?
LINEモバイル:
お支払いはクレジットカードもしくはLINE Pay、LINE Payカードになります。まずはウェブサイトでの販売を予定していますが、ユーザー様が拡大するにつれて量販店などのリアル店舗への拡大を考えています。
日本テレビ:
この時期に始めた理由は?スマホ未所持者への普及を狙っているのにオンラインで始める理由は?
LINEモバイル:
MVNOへの進出は2年くらい検討を続けてきましたが、「日本のユーザーがMVNOを受け入れられるタイミングなのか」を見ながら準備を進めてきました。この1年で格安スマホや格安SIMという言葉でMVNOを使い始めたため。「夏までに」と告知していたが、テストの都合で9月になった。ちょうど有名メーカーさんの新機種発表もあるのでこのタイミングです。オフラインの販売は反響次第で考えています。
ITジャーナリスト 三上:
口座振替は?サポートはLINEのトークのみ?
LINEモバイル:
口座振替に対応する見込みがあるかどうかは強い要望があるか次第。Payカードを使えば未成年でも支払える。サポートについては複数のチャネルをもうけるが、有人チャットを準備中。
東洋経済 山田:
SIMはドコモだけ?MVNEを使わず自前でやることは考えなかったのか。「LINEモバイル2.0」への移行時期は?
LINEモバイル:
他のキャリアについては鋭意検討中。MVNEを使ったのはコストと速度の問題。
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通信速度の実測値をどれだけ出すつもりなのか。LINEを含むSNSの利用データ量はどれくらい?
LINEモバイル:
帯域の使われ方によって変動するものだと思っていますが、皆様が快適な環境になるように注視していく予定です。SNSの利用状況ですが、月間100MBから5GBなど、テキストチャットのみ・音声通話・ファイルのやり取り……といったユーザーの利用シーンで変化します。
産経新聞 大坪:
カウントフリーが増える中、どのように差別化する?
LINEモバイル:
「カウントフリー(のようなもの)」は増えていると思いますが、実現にはCP(コンテンツプロバイダ)との密接な連携が必要。LINEがパートナーシップを組んでいるMVNOはLINEモバイルのみ。
連携を密にすることで対象の通信がカウントフリー外なのかフリー内なのかを正確に識別できる。今後はLINE musicなどを対象に入れることで、拡大していきます。ただ単に安くするのではなく、欲しいものに対して価格を最適化するというスタンス。
?:
LINEとして他の会社とパートナーシップを提携する予定はあるのか
LINE:
現時点で我々として対応する予定はありません。
◆囲み取材動画