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KDDIが大手プロバイダ2社を傘下に収めることになりそうです。詳細は以下から。
◆KDDIがBIGLOBE、Nifty取得で国内2位のプロバイダに浮上か
日本経済新聞社の報道によると、KDDIは2014年にNECからBIGLOBEを買収した日本産業パートナーズから、同社を買収する方針を固めたそうです。
すでにNiftyの買収についても富士通と詰めの交渉に入っており、買収額はBIGLOBEが700~800億円程度、Niftyが200~300億円程度になるとみられています。
現在KDDIのプロバイダ契約者数(光回線)は国内7位の約127万件ですが、BIGLOBEの買収で約370万件にまで増え、NTTコミュニケーションズに続く2位に浮上する見通し。
一連の買収の目的は長期利用する人が多いプロバイダの顧客を増やすことで携帯の契約者をつなぎ留めることや、相次いで参入を進めている物販や電力、生命保険、損害保険などの非通信事業を含めたau経済圏の拡大にあると報じられています。
◆格安スマホ事業強化の狙いも?
なお、総務省が大手3社に対する縛りを強め、MVNO(仮想移動体事業者)の拡大を押し進める中、KDDIは傘下のUQコミュニケーションズが提供する「UQ mobile」を通じてau回線を用いた格安スマホ事業を強化中。
2016年秋冬モデルではUQと共にスマホメーカーへと働きかけ、自社の高音質通話サービス「au VoLTE」に対応したZenfone 3やHuawei P9 Lite Premiumの発売にこぎ着けています。
![](http://buzzap.net/images/2016/11/25/huawei-p9-lite-premium/huawei-p9-lite-premium16_m.jpg)
しかし格安スマホ市場を振り返ってみると、今回買収話が持ち上がったBIGLOBEやNiftyを含め、MVNO各社が展開する格安スマホ事業はNTTドコモの回線を用いたものが主流。
そんな中で今まで他社にWiMAX回線を提供するMNOとして事業を展開してきたUQコミュニケーションズが旗振り役となり、au回線を用いた格安スマホを広げていくには少々荷が重い部分もあることを考えると、KDDIは買収したBIGLOBEやNiftyを自社回線のMVNOとして積極活用していく可能性もあるのではないでしょうか。
ちなみにBIGLOBE、Niftyの母体であるNECや富士通は電電公社の時代からNTTグループとつながりが深い企業。そこからKDDIが事業を取得するということ自体、なかなか興味深い事例です。