「非正規にはボーナス無しで時間外労働も割安、慶弔手当も出さないし交通費も実費、社員食堂も更衣室も使わせない」
そんな風潮が改められるかもしれません。詳細は以下から。
報道各社によると、正社員と非正規社員の待遇格差を是正する「同一労働同一賃金」実現に向けて、政府が正社員と非正規社員の賃金のあり方や不合理な待遇差を示したガイドライン案策定を目指しているそうです。
ガイドラインでは正社員には業績に応じたボーナスを支払い、非正規社員には払わないことや、役職手当の額に正社員とそれ以外で差を付けること、勤続年数に応じて支払う給与の金額を通算ではなく直近の契約期間を元に決めることなどを「悪い例」と明示。
さらに時間外勤務や深夜・休日手当の割増率、通勤手当(交通費)や出張費、慶弔手当や社員食堂や更衣室の利用といった福利厚生、職業訓練の受講機会なども同一とすることを求めています。
なお、政府は20日に開く働き方改革実現会議に指針案を提示し、早ければ2017年の通常国会に関連法改正案を提出する予定。改正法の施行に合わせ指針を導入するとのこと。
報道では「企業はガイドラインを参考に、賃金制度や職務規定の一定の変更を迫られる見通し」とされていますが、残念ながらガイドライン自体に法的拘束力を持たせない方針とされているため、どこまで実行力が伴うかは未知数です。
非正規にも昇給・賞与=正社員との格差是正へ-政府指針案:時事ドットコム
非正規にも賞与 政府指針案、同一賃金へ支給求める :日本経済新聞
「非正規社員にも賞与を」政府指針案 同一労働同一賃金:朝日新聞デジタル