ニンテンドー3DS LLのようなボディーにマイクロソフトのSurface 3と並ぶ性能を実現した超小型パソコン「GPD WIN」。
フルキーボードにアナログスティックに十字キー、ABXYボタン、LRボタンを備えるなど、ゲーム機のような本格的なインターフェースを採用していますが、はたしてゲームには向いているのでしょうか。詳細は以下から。
◆本当にゲーム機と変わらないサイズのGPD WIN
前回お届けしたレビュー記事に引き続き「GPD WIN」の本体。
さっそくニンテンドー3DS LL(左)と大きさを比べてみました。大きさはほとんど変わりません。
GPD WINのほうがやや本体は厚め。
並べてみるとこんな感じ。
ほぼ大きさが同じであるため、ケースなどを流用することも可能です。
ニンテンドー3DS LLの大きさがピンと来ないという人のために、PS4のコントローラーとも並べてみたところ。
図らずもコントローラー部分がゲームプレイにちょうどいいサイズ&レイアウトであることが分かりました。
◆MMORPGのベンチマークソフトを走らせてみた
実際ゲームはプレイできるのか、ドラクエ10のベンチマークを走らせてみることにしました。
公式サイトをブラウジングしている様子。特に引っかかることなく、サイトを閲覧できます。
まずはディスプレイ解像度と同じ1280×720、標準品質でスタート。
ベンチマークの様子。
結果は「やや重い」に。ゲームプレイは可能なものの、全体的に動作が重くなることがあるとのこと。
そこで解像度はそのままに「低品質」にしてみたところ、問題ないスコアになりました。
解像度を640×480にして「標準品質」にするとさらにスコアはアップ。そこまでグラフィックにこだわらないのであれば、十分プレイできそうです。
ドラクエ10にはニンテンドー3DS版もありますが、画面解像度が低く、文字がつぶれて見えづらいほか、クラウドサーバで処理した映像をストリーミング配信する形のため、3Mbps以上の通信速度が必要な上、大量のパケット通信が発生するのがデメリット。
しかしGPD WINはパソコン版をそのままプレイする形となるため、機能の制限や文字のつぶれもなく、快適に遊べるのが大きなアドバンテージです。
続いてはFF14のベンチマークテストを実行。さすがにグラフィック設定は極限まで削りました。
ベンチマークの様子はこんな感じ。
スコアは「設定変更を推奨」に。動かなくはないものの、快適にプレイするのは少し難しいため、「出先で少しログインしたい」というニーズに応えられる程度……と考えた方が良さそうです。
◆過去に発売されたPCゲームをハンドヘルドでプレイ可能に
そんなGPD WINですが、実際に触ってみて面白かったのが、「昔買ったパソコン用の商業/同人ゲームなどを携帯ゲーム機感覚でプレイできる」という点。デスクトップパソコンやノートパソコンを立ち上げずとも、気軽にプレイできます。
ジョイスティックでマウスカーソルを動かすことができるので、なかなか快適。
Windowsタブレットでも同様のことができるものの、8インチ前後のモデルでは誤タップが発生しやすく、ゲームプレイに難があるため、ゲームをするならマウスカーソルを動かして操作できるGPD WINに大きなアドバンテージがあります。
フルキーボードによって文章もタイプしやすく、ブラウジングなども快適にでき、ゲームもしやすいGPD WIN。
パソコンを立ち上げるのが面倒でプレイしなくなっていたゲームを手軽に遊べるようになるなど、メリットもかなり多いので、検討してみるのもいいかもしれません。
なお、GPD WINの本体価格は同じ性能のマイクロソフト製タブレット「Surface 3(7万7544円)」の半額程度となる3万8829円。
さらに期間限定ではあるものの、以下の通販サイト「GearBest.com」にログイン後、クーポンコード「GPDS」を入力して購入すると、約3万6500円程度に値下がりするセールも実施されています。
GPD WIN GamePad Tablet PC-349.99 Online Shopping| GearBest.com
・関連記事
まるでVAIO Uや工人舎ノート、モバイラーを虜にする超小型PC「GPD WIN」レビュー | BUZZAP!(バザップ!)
Surface Pro 5の性能を先取り、8GB RAM/256GB SSD搭載の高性能・格安タブレット「Teclast X5 Pro」 | BUZZAP!(バザップ!)
最新Core M搭載でも格安、筆圧感知も魅力の高性能タブレット「Cube Mix Plus」 | BUZZAP!(バザップ!)
最新CPU搭載&薄型化した2万円台の格安・大画面ノート「Jumper Ezbook 3」がついに発売 | BUZZAP!(バザップ!)