東横線と並んで東急の主要路線にもかかわらず新型車両がロクに導入されず、トンネル内での騒音は激しく、JR山手線や京浜東北線ですらお目にかかることが無くなった6ドア車(座席が少ない)が今なお走っている田園都市線に、ようやく新型車両が導入されることになりました。詳細は以下から。
東急電鉄のプレスリリースによると、同社は2018年春に新型車両「2020系」30両(10両×3編成)を導入するそうです。
2020系は車内に同社初となるパナソニック製空気清浄機「ナノイー」や防犯カメラが設置されるほか、冷房および暖房機能の向上、ハイバック仕様の座席によって車内環境が改善。荷棚の高さを低い位置へ変更し、荷物の積み下ろしをしやすくなります。
ほかにもドア上や座席上などに液晶ディスプレイを配置(1両あたり36台)することで、多言語案内およびニュースや天気予報などの情報サービスも充実。さらに低騒音型の主電動機や駆動装置を採用し、車外および車内空間の騒音を低減(旧型車両8500系の車外騒音と比較して約10dB)するとしています。
走行イメージはこんな感じ。車両機器を常に監視できる大容量情報管理装置を採用することで、「ラッシュ時に車両故障で運行を見合わせる」といった悲劇を防ぐことができるようになります。
リニューアル後の南町田駅への到着シーンのイメージ。
ラッシュ時の混雑っぷりに殺気だった乗客が乗降時にタックル→ケンカ勃発で電車がさらに遅延するなど、ギスギスした車内環境でも知られる田園都市線。
より快適な新型車両の導入によって、少しはラッシュ時の苦痛が緩和されるようになるのでしょうか。