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スマホの通信速度を飛躍的に向上させる「Massive MIMO」がFDD-LTEでも提供へ、既存ユーザーにも恩恵

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昨年秋にソフトバンクが世界に先駆けてAXGP(TD-LTE)で商用化したMassive MIMO。
アンテナ側を改修することで、スマホ側に手を加えることなくネットワーク容量を10倍にまで引き上げる(=高速化できる)という非常に興味深い技術ですが、大手3社がメインのネットワークとして採用している通信方式「FDD-LTE」でも導入される日は近いようです。詳細は以下から。

Huawei and China Unicom jointly complete world’s first FDD Massive MIMO field verification – huawei press center
[ZTE Corp.] ZTEコーポレーション、第1四半期利益27.8%増を発表、キャリアネットワークとスマートフォンの販売が好調 – ZTE Japan
HuaweiおよびZTEのプレスリリースによると、両社は現在、FDD-LTEベースのMassive MIMO提供に向けて世界中の携帯会社との提携を深めているそうです。
Massive MIMOは通信量の増大が続く繁華街などの人口密集地で、従来のような「基地局を増やして対処する」というアプローチが困難になる中……

従来よりも圧倒的に多い、最大128本のアンテナとビームフォーミングおよび空間多重技術を組み合わせることで、ユーザーが利用する端末はそのままに、通信速度を向上させることができる技術。昨年秋にAXGP(TD-LTE)で実用化されています。



そして今年1月にHuaweiはChina Unicomと組み、世界初の商用FDD-LTEネットワークでのMassive MIMO実証実験を上海で実施。China Unicomユーザーの平均通信速度は8.2Mbpsですが、既存のスマホと20MHz幅(下り最大150Mbps)回線の組み合わせで、平均87Mbpsを達成しています。

おそらく複数のネットワークを組み合わせたとみられる実験では697.3Mbpsという、驚異的な通信速度となっています。

また、すでに日本の携帯各社がサービス展開を進める予定の3.5GHz帯のTD-LTEでもMassive MIMOの実証実験を完了。5Gの中核技術の一つとして期待されるMassive MIMOですが、HuaweiやZTEといった中国勢が多大な貢献をしていることが分かります。

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