auの2017年夏モデル「AQUOS R」のレビューをお届けします。
今回からキャリアごとに異なっていた「SERIE」「ZETA」「Xx」などのシリーズ名が統一され、間違い探しのような細かい仕様の差も無くなったことで携帯各社が独自色を出すのに苦労する中、auはオリジナルカラーを打ち出しています。詳細は以下から。
「AQUOS R」本体。HDR 10規格およびデジタルシネマの世界統一規格「DCI」に準拠することで、明部から暗部までのディティール、そして実物に近い色味を忠実に再現できる5.3インチWQHD(2560×1440)ハイスピードIGZO液晶を搭載しています。
120Hzで動作するハイスピードIGZOのすごさは一目瞭然。言うなれば「スマホ版倍速液晶」で、残像などが発生することなく映像を楽しめます。
プロセッサはGalaxy S8、Xperia XZ Premium、HTC U11などと同じSnapdragon 835で4GB RAM/64GB ROM搭載と、文字通りのフルスペックモデル。フワフワと動作してくれます。
背面には90度広角、光学手ブレ補正対応の2260万画素カメラを搭載。バッテリー容量は3160mAhでQuick Charge 3.0対応です。
背面カメラのマルチフォーカス。追従性はとても良く、シャッターチャンスを逃しません。
側面などはこんな感じ。
そしてカメラ機能が多彩なのがAQUOS Rの特徴。とりわけ注目してもらいたいのが「インテリジェントフレーミング」。
撮影した際に自動でアングルの異なる2枚の写真を保存することで、後からユーザーが好きな写真を選ぶことができるようになります。「よく見たら水平じゃなかった」などのトラブルを回避できるため、写真撮影が苦手な人でも簡単に上手な写真を撮れるようになるわけです。
電子式、光学式手ブレ補正やH.264/H.265形式での録画を選べる点などの気遣いはAQUOSならでは。
インカメラも1600万画素で国内最強。広角のため自撮り棒も必要ありません。
小顔補正、美肌補正に加えて……
何を血迷ったかインカメラで4K動画まで撮影できます。思わず驚きの声を上げてしまいました。
なお、AQUOS Rはマーキュリーブラック、ジルコニアホワイトにau限定のライトゴールドを加えた3色展開。
インカメラで利用者を探し出し、全画面表示と声でお知らせしてくれる振り向く充電台「ROBOQUL(ロボクル)」が同梱されます。
ちなみにドコモ版はロボクル非同梱。一説には「某コンシェルと役割が被るから」という理由でオミットされた可能性があるようです。
さらにauオリジナルモデルとして「ete」とのコラボモデルも100台限定で発売されます。
カメラへのこだわりっぷりや最新プロセッサを搭載した点などから、同じ夏モデルとして発売される「HTC U11」のライバルに当たる印象を受けたAQUOS R。HTC U11が写真撮影上級者が満足する仕様を追及したのに対し、AQUOS Rは初心者でもキレイな写真を撮れるようサポートを手厚くしたあたりも対照的で、なかなか面白いことになっています。
◆AQUOS R SHV39
ディスプレイ:5.3インチWQHD(2560×1440)ハイスピードIGZO液晶
プロセッサ:Snapdragon 835
RAM/ROM:4GB/64GB
メインカメラ:2260万画素
前面カメラ:1630万画素
バッテリー容量:3160mAh
おサイフケータイ:NFC、Felica
ワンセグ、フルセグ:搭載
Bluetooth:5.0
対応ネットワーク:下り最大558Mbps、上り最大50Mbps