「エイズウイルス(HIV)に感染した血液が輸血される」という、非常にショッキングな事態が発生していたことが明らかになりました。詳細は以下から。
HIV感染の血液を数人に輸血 日赤の安全検査すり抜け – 47NEWS(よんななニュース)
共同通信社の報道によると、HIVに感染した献血者の血液が数人に輸血されていたことを関係者が明かしたそうです。
これは該当する血液が日本赤十字社の安全検査をすり抜けていたことによるもので、現在厚生労働省が輸血を受けた人の感染の有無を調べているとのこと。
なお、感染者の血液が輸血に用いられたのは2003年に発生した輸血によるHIVの感染事例以降初めてのことで、HIV検査目的での献血が原因だった可能性が指摘されています。
輸血用血液製剤でHIV感染が疑われる事例について | 厚生労働省
ちなみに2003年の事例ではHIV感染者の血液を用いた赤血球製剤を輸血された男性から陽性反応が現れ、同じ血液から製造された新鮮凍結血漿を輸血された3名は陰性という結果が出ています。
・15:27追記
HIV血液、輸血は2人 献血男性は直前に性的接触 – 芸能社会 – SANSPO.COM(サンスポ)
この記事によると、感染した血液は2ヶ所の医療機関で患者計2人に輸血されたことが判明しており、患者の感染の有無は調査中。
厚生労働省の説明では、11月の献血時の検査でHIV感染が判明した男性は2月にも献血していましたが、この際の血液が検査をすり抜け、医療機関に提供されたとのこと。
なお、男性は2月の献血の数日前に感染リスクのある性的接触を持っていたものの、献血時の問診でそのような行為を行っていないと虚偽の回答。2003年同様、感染初期のウイルスを検出できない「空白期間」の血液であったため、検査をすりぬけたとされています。
・16:46追記
時事ドットコム:1人がHIV陽性=感染者血液を輸血、抗体検査で-日赤
輸血された2人の1人から陽性反応が出たことを日本赤十字社が報告しました。もう1人の感染については現時点では不明です。
(関連リンク、拡大画像を参照できるオリジナルの記事はこちらです)