政府を支持する立場にあった日本維新の会・片山虎之助代表が同学園から名誉博士号や寄付を受け、新学部立ち上げに助力していたことが明らかになるなど、まだまだ延焼し続ける加計学園問題。
今度は政府に都合が悪いニュースが出ると、さまざまなメディアに駆け付けて擁護する有識者の一人として知られる経済学者・高橋洋一氏が関係者だったことが明らかになりました。詳細は以下から。
まず見てもらいたいのがこちらのツイート。2017年1月18日に永田町で開催された国家戦略特区特別委員会の資料とされるものについてです。
内容は獣医学部の設置について話し合うもので、出席者に今治市長や商工会議所特別顧問などが含まれていますが、「民間有識者」として株式会社政策工房代表取締役社長 原英史氏の名前があります。
ちなみに民間有識者(規制改革の専門家)と内閣官房事務局で構成される「国家戦略特区ワーキンググループ」の委員を見ていくと……
国家戦略特区ワーキンググループ 委員名簿
ここにも原英史氏の名前が。ただの民間有識者でなく、国家戦略特区ワーキンググループの委員だったようです。
さっそく原英史氏が代表取締役を務める株式会社政策工房の公式ツイッターを見てみると、そこには「公共政策系コンサルティング会社(会長:高橋洋一、社長:原英史)」の一文が。つまり高橋洋一氏は自分の会社を通して加計学園獣医学部の認可問題にガッツリ絡んでいたことになります。
株式会社政策工房(@seisakukoubou)さん | Twitter
なお、高橋洋一氏は橋下徹元大阪市長の特別顧問を歴任していた人物。加計学園とのつながりが判明した日本維新の会で政務調査会長・浅田均氏との対談番組をYouTubeで配信するなど、案の定、維新とのつながりもあります。
大阪市特別顧問に就任した高橋洋一氏が解説/「消費税は社会福祉目的税化はおかしい」「消費税は地方に移譲すべき」橋下市長がつぶやく「正論」(髙橋 洋一) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
「無関係の第三者」では全くないことが判明してしまった高橋氏。ここで高橋氏の直近の発言を振り返ってみると、なんだかこっちが恥ずかしい気持ちになってしまいます。
思わずすべての語尾に「(ドヤッ」というフレーズを付け足したくなるツイートです。
高橋氏による「駆け付け擁護」が行われるメディアは数多く、ウェブだけでなくテレビでも活躍していますが、もちろん関係者というスタンスを表に出しているわけではありません。
高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ それでも挙証責任は文科省にある 「加計」問題で同省OBと対論 : J-CASTニュース
政府関係者だけでなく、政府を支持する立場を表明していた党の代表、さらには有識者として政府を擁護していた人物までもが関係者であったことが明らかになった加計学園問題。もはや擁護派の誰を信じればいいのか分からない状況となりつつあります。