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重大な危害発生でレーシック手術に注意喚起、施術数や芸能人を用いた広告も問題に

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外科的な措置を施して視力を矯正する「レーシック手術」について、注意喚起が行われました。詳細は以下から。

レーシック手術を安易に受けることは避け、リスクの説明を十分受けましょう!
-希望した視力を得られないだけでなく、重大な危害が発生したケースもあります-
消費者庁および国民生活センターの報道発表資料によると、事故情報データバンクにレーシック手術を受けて危害が発生したという情報が2013年11月8日までに80件寄せられているそうです。
レーシックは主に近視の矯正を行うため、特殊なレーザー(エキシマレーザー)を使って角膜の屈折力を調整して視力を回復するレーザー屈折矯正手術で、眼鏡やコンタクトレンズが不要になるというもの。

しかし過矯正による遠視が最も多く報告されており、乱視、光をまぶしく感じる、ドライアイ、目の痛みなどの症状や、頭痛や吐き気などの等の体調不良によって日常生活に支障をきたしているケースがみられるとのことで、以下のような重篤な事例が報告されています。
手術直後から2か月間、目の表面に激しい痛みがあり、寝たきりの状態になった。
目の表面の激しい痛みによる頭痛、吐き気、不眠等が発生した。光や太陽がまぶしく、室内でもサングラスや遮光レンズを使用するようになった。手術後1年は、近くを見ての作業ができなくなり、プリズムレンズの遠近両用眼鏡を常時使用するようになった。現在では、眼鏡やコンタクトで日々調整しているが、眼精疲労がつらい。
レーシックによる角膜の削り過ぎで遠視にされ、目の周りの筋肉が常時痛む。眼科にて両眼視検査を行い、外斜位が発覚した。プリズムレンズの遠視眼鏡、目薬等で多少の軽減はするものの、毎日痛みでつらい。
まぶたの腫れや両目の痛み、ドライアイが顕著で、1時間に数回は目薬をさすような状況になった。見え方の違和感やゆがみ、飛蚊症なども発症した。術後3週間程度は、食べられず、寝たきり状態だった。その後も、電車に乗ってもすぐに座り込んだり、車やエレベーター内で吐いたりするような状況である。
今回の事例を受け、消費者に呼びかけられた内容は以下の通り。リスクの認識や医療機関での説明を重視し、芸能人などを起用した広告に踊らされず、そもそもレーシック手術が必要かどうかを慎重に検討することを呼びかけています。
1.リスクがあることを認識しましょう
思ったような視力が出ないだけでなく、物が二重に見える、光がにじむ、光が放射線状に広がって見えるなど、根本的な治療が困難となる症状が起きることがあります。
2.リスクについて医療機関でしっかり説明してもらいましょう
医師によっては具体的な後遺症について十分な説明がなされないケースがあります。手術を受けるにあたっては、手術前の検査結果から考えられるリスクについて、十分な説明を求めましょう。
3.インターネット上の情報はよく吟味しましょう
過去の施術数、芸能界やスポーツ界等の有名人のコメントなどが掲載されている医療機関のウェブサイトがありますが、必ずしもその医療機関の施術能力を反映するものではありません。
4.本当にレーシック手術が必要か、慎重に検討しましょう
既に眼鏡やコンタクトレンズ等で視力矯正をしており、不便を感じていない場合には、レーシック手術及びその後のリスクをよく考え、本当にレーシック手術が必要か、慎重に検討しましょう。

(関連リンク、拡大画像を参照できるオリジナルの記事はこちらです)


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