先日Buzzap!でレビュー記事をお届けしたところ、かなりの反響があったドコモの2画面スマホ「M Z-01K」。
「MEDIAS W」の再来というべきコンセプトですが、実際どのようなシチュエーションで活躍できるのかをもう少し考えてみました。詳細は以下から。
◆改めて「M」を触ってみた
貸し出し依頼が殺到しているため、ほんのわずかな間だけ借りることができた「M Z-01K」の外箱。
箱の中はいたってシンプルでした。
M Z-01K本体。
さっそく電源を入れてみました。あくまで開発途中の試作機のため、製品版と挙動などが異なる場合がある点に注意が必要です。
四角形2つが変形してMの文字に。
開発元はZTEです。
起動したところ。
もちろん折りたたんで使うこともできます。
◆2画面、実際どんなシチュエーションで使えそう?
「M」の仕様を忘れた人のために、モードを改めて解説。「左右のディスプレイを1枚の画面として使う」「左右でそれぞれ違う画面を映し出す」「左右それぞれに同じ画面を表示する(ミラーリング)」の3パターンから選べます。
ではさっそく2画面で何ができるかを、実際の利用シーンに沿ってチェックしてみましょう。「目的地の公式ページを見つつ、Googleマップや乗換案内アプリでルート検索」などは、なかなか使えそうです。
画面を回転させれば「上画面で攻略サイトなどを見ながら、下画面でゲーム」といったことも。
「左右それぞれで別のブラウザを立ち上げ、チケット予約サイトや通販サイトで人気チケットや商品の争奪戦を勝ち抜く」というのもアリではないでしょうか。
また、Buzzap!編集部にゲイの読者から寄せられた質問にあった「ゲイアプリ同時起動」もなんなくクリア。友達作りも捗ります。
ベンチマーク測定ソフトを2つのウインドウで起動することにも成功。
さすがに測定は個別に行いましたが、普段だとベンチマーク測定の様子が全画面表示されるところが、2画面モードだと違った見え方となり、不思議な気持ちになりました。
AnTuTuベンチマークのスコアは14万5615。Snapdragon 820はダテではありません。
ちなみに2枚の画面を1枚の画面としてベンチマーク測定すると、わずかにスコアが落ちました。おそらく描画する解像度が2画面分になったことによるものだと思われます。
3D Markのスコアは2661です。
◆必ずしも2画面を使わないといけないというわけではない
ちなみにMを語る上で誤解を解いておきたいのが、「必ずしも常に2画面を使い続けないといけない」という点。常に2画面で複数のアプリを同時に使おうとするとそれなりにバッテリーも消費するため、「普段は折りたたんで一般的な5.2インチスマホとして使い、必要に応じて2画面に展開する」という使い方あたりがベターかと思われます。
文字入力時のみ展開し、懐かしのQWERTYキーボード付きスマホ的な文字入力を楽しむことも。これだとキー配置にさえ慣れれば「人の話を聞きながら親指タイプを駆使して長文メモを取る」ということもできます。
その気になれば「片方の画面でペットの見守りカメラアプリを常時起動して愛でる」「nasne accessで出先から地上波放送を視聴しつつ、ツイッターで実況」などの離れ業もできそうなM。
MEDIAS Wの頃と違って動作が重くなることもなく、2画面の利点を十分生かせる環境は整ったため、通には非常に面白いスマホとなるのではないでしょうか。