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Channel: shishimaru | Buzzap!
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「いつの間にか容量が減っている商品wiki」爆誕、お値段そのまま内容量が減る「シュリンクフレーション」を可視化

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政府が事あるごとに「物価が上がらない」「デフレから脱却できない」という見解を示す一方で、消費者を直撃しているのが食料品を中心とした実質値上げ。
「おいしくリニューアル」などという名目で刷新されたと思いきや、やけに内容量が減っている……と感じた人は少なくないかと思われますが、それを可視化するためのサイトが立ち上がりました。詳細は以下から。

・お値段そのままで内容量が減る実質値上げは「シュリンクフレーション」という経済現象
まず確認しておきたいのが、食料品などを取り巻く近年の市場の動き。内容量が1リットルから900mlへと減少した「明治 おいしい牛乳」のように、お値段そのままで内容量が減る「実質値上げ」「ステルス値上げ」が相次いでいます。

新パッケージ(900ml)への移行を告知する明治のプレスリリース(抜粋)。担当者が知恵を振り絞って書いたとみられる「従来品に比べ、筋肉への負担が約1割減」というフレーズはもはや伝説となっています。

背景には通貨安に伴う原材料高騰、人手不足による人件費高騰など、さまざまな理由がありますが、これは「シュリンクフレーション」と呼ばれる立派な経済現象で、お値段そのままで121グラムから103グラムにまで減量したチョコレートバーをはじめ、2500を超える製品が価格そのままで小さくなったことがイギリスでも問題視されています。
・ついに日本でも可視化する試みがスタート
そして今回、新たに立ち上げられたのがその名もズバリ「いつの間にか容量が減っている商品wiki」。シュリンクフレーションが発生している商品の情報を共有し、消費者として価格の変動のみでなく内容量や品質の変化にも意識を向ける目的で開設されたサイトです。
いつの間にか容量が減っている商品wiki – いつの間にか容量が減っている商品wiki

Buzzap!編集部員が「シュリンクフレーションを取り上げるときにネタにしよう」とひそかに思っていたドロリッチもしっかり掲載。発売当初世間を湧かせた新感覚飲料でしたが、2008年の発売から10年が経過した今、お値段そのままで内容量は220グラムから120グラムにまで減っています。

先述した「明治 おいしい牛乳」ももちろん掲載。1990年代をピークに世帯あたりの平均所得額が減り続ける中、値上がり、内容量減、消費増税を経てきたことを考えると、食品に対する支出がどれだけ厳しいものになっているかがよく分かります。

なお、Buzzap!編集部員が国内有数の某コンビニチェーン店で勤務経験がある人物に聞いてみたところ、自社ブランドで販売している定番商品のパンが急に店頭に並ばなくなるのは、「おいしくなって新登場」などのシールを貼ってお値段そのままで内容量を減らすか値上げしたものが登場するフラグとのこと。
昔食べていた子ども向けお菓子の内容量が如実に減っているのを見ると、わびしい気持ちになると同時に「今の子どものおやつはこんなにも少ないのか」とつい心配になってしまうわけですが、これからも袋の大半が空気の”軽い食料品”は増え続けるのでしょうか……?

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