Samsungがスマホ向けプロセッサ業界の勢力図を塗り替えようとしています。詳細は以下から。
台湾メディアDIGITIMESの報道によると、Samsungは自社のフラッグシップスマホ「Galaxy」シリーズに搭載されているプロセッサ「Exynos」をほかのスマホメーカーに供給する方針だと、業界関係者が明かしたそうです。
Samsungはクアルコム、Apple、MediaTekに次ぐ世界4位のスマホ向けチップセットメーカーですが、自社の半導体工場の稼働率を上げ、シェアを拡大するよう動いているとのこと。
スマホの出荷台数が世界的に減りつつある中、「基幹部品を他社に販売する」という戦略は生き残るためには非常に重要なほか、2020年に世界的にスタートする5Gにおいて、Samsungをより有利な立場に置くことができることも可能に。
実際に他社への外販がどれだけ上手く行くかは未知数ですが、フラッシュメモリやDRAMなどの半導体製品で培われた競争力を上手く使ってミドルレンジスマホ向けのチップセットを展開していけば、特にMediaTekへの脅威になるとみられています。
なお、Snapdragonシリーズで知られるクアルコムも、SamsungやHuaweiが自社製プロセッサの採用を加速させることを受けて、出荷数がわずかに減少する見通し。
虎の子のExynosシリーズを他社供給することになるSamsungですが、CES 2018で非公式に発表した7.3インチの折りたたみ式有機ELパネルを使ったスマホ「Galaxy X」での差別化を図るとされています。
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