文部科学省局長子息の裏口入学、同窓会による合格優遇リスト存在の可能性と、話題に事欠かない東京医科大。
「女性医師は離職するから必要悪」として、女子受験生の一律減点が2011年から行われていたことを読売新聞社が報じたことが、ものすごい反響を集めていますが、その実態を調査してみました。詳細は以下から。
今回Buzzap!編集部が確認したのは、東京医科大の医学科入試情報。
平成30年度入試では男子2196人、女子1481人が受験しており、男女比はおよそ3:2でしたが……
一次試験(英数理の筆記試験)合格者の時点で男女比は2:1に。二次試験(小論文、面接、適性検査)合格者の時点では5:1にまで差が広がっています。
東京医大を滑り止めにしていたなどの理由から辞退者は男女問わず一定割合生まれるため、入学者の男女比もあまり変わりません。
男子5割に対し、女子は8割がふるい落とされていた二次試験。いくらなんでも小論文、面接、適性検査でここまで差が付くというのは無理がありすぎるため、「女子一律減点」を強く裏付けるものとなっています。
なお、東京医科大公式ページでは入学者数・在学者数や都道府県別入学者数・在学者数などの推移は掲載されているものの、男女別の在学者数推移は非掲載。
同じ首都圏にある聖マリアンナ医科大学では男女別の入学者推移などがちゃんと掲載されていますが、いかに東京医科大の合格者男女比は異常かがよく分かる内容となっています。
裏口入学どころか悪質な入試操作まで明らかになると、大学としての体質そのものが問題になってくるため、監督官庁による厳しい処断も予想される東京医科大。
もし運営体制そのもの刷新を求められた場合、かねてから一部でウワサされている早稲田大学との合併すら現実味を帯びてきますが、一連の致命的な不祥事は「早稲田大学医学部」誕生の布石となるのでしょうか。