現行のフルHDを超える「クアッドHD」ディスプレイを備えたスマートフォンが相次いで登場することが明らかになりました。
Galaxy S5 5.25 WQHD AM OLED
韓国メディア「Digital Daily」の報道によると、SamsungグループのサムスンディスプレイはGalaxy S5に搭載される新型有機ELディスプレイの開発を終え、量産に着手するそうです。
このディスプレイは5.25インチ(表記上は5.2インチ)で、HD(1280×720)の縦横2倍にあたるクアッドHD(2560×1440)の超高解像度を実現。
有機物を垂直ではなく、菱形の割合で蒸着したことで空間活用性を高め、文字の読みやすさの改善にも貢献する「ダイヤモンド方式」のサブピクセル構造に加え、電気エネルギーを光に変換する際の効率が蛍光材料よりも4倍優れた燐光材料をRGB(赤・緑・青)のうちR(赤)とG(緑)に採用。
Rのみに採用していた従来方式の5インチ有機ELディスプレイよりも消費電力を25%引き下げるなど、「Galaxy S4」のディスプレイで初めて投入された各種技術をそのまま引き継いでいます。
なお、このような技術を用いたことで、Galaxy S3用のパネル(50ドル台後半)と比較してGalaxy S4用のパネルは70ドル前半まで初期単価が大幅に向上しましたが、Galaxy S5用のものは大型・高解像度化されても単価の上がり幅が小さくなる見込み。
すでにLGディスプレイが8月に5.5インチ、ジャパンディスプレイが10月に5.4インチと6.2インチのクアッドHD液晶ディスプレイを相次いで開発しているため、2014年発売のハイエンドスマートフォンは今年一般的だった「5インチ・フルHD」よりもさらに大型・高解像度ディスプレイ搭載が当たり前になるようです。
ジャパンディスプレイが開発した新型ディスプレイ。世界最高水準の精細度543ppiに加え、低温ポリシリコン技術により画素の開口率を高め、高透過率・低消費電力・薄型・狭額縁の液晶モジュールを実現。スマートフォンのスリム化、薄型化に貢献するとされています。
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