最新モバイル向けプロセッサ「Tegra K1」をNVIDIAが発表しました。
NVIDIAのプレスリリースによると、同社は『世界最速』をうたうグラフィックスカード、GeForce GTX 780 TiのGPUと同じ「Keplerアーキテクチャ」を採用したモバイル向けプロセッサ「Tegra K1」を発表したそうです。
「Tegra K1」はクアッドコアと省電力用コアを組み合わせた「4-Plus-1」のARM Cortex A15 CPUを採用した32ビット版と、「Denver」というコードネームで開発されたカスタム設計・ARMv8アーキテクチャを採用した64ビット版の2種類。
いずれのバージョン192コアの「NVIDIA Kepler GPU」を搭載しており、商業的にライセンス提供されている中で世界的に最も成功しているゲームエンジン「Unreal Engine 4」を走らせられるほか、DirectX 11、OpenGL 4.4をフルサポート。PS4やXbox Oneと同じグラフィック性能を実現しています。
PS3やXbox 360との比較。消費電力は実に20分の1となる5Wにまで低減した一方で、CPU・GPUパフォーマンスは大幅に向上。言い換えれば液晶テレビにHDMI出力しても家庭用ゲーム機と一切遜色ない品質でゲームをプレイできるようになったわけです。
さらにグラフィック性能や計算能力だけでなく、「Apple A7」や「Snapdragon 800」と比較して1.5倍高い電力効率を実現することで、同じ消費電力であれば「Tegra K1」のほうがさらに高速な処理を行えるとのことで、パフォーマンスはApple A7比で3倍に。
携帯電話、タブレット、テレビ、ゲーム機……といった先に、自動車などへの搭載も見込まれています。
なお、気になるTegra K1搭載機器の発売時期は、32ビット版が2014年上半期、64ビット版が2014年下半期を予定しています。
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