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「中国景気減速でiPhoneが販売減」は間違い、正しくは「中国でAppleが一人負け」でした

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Appleが9四半期ぶりに減収したことが話題を集めていますが、一つだけ確認しておくべきポイントがあります。詳細は以下から。

◆中国景気減速でiPhoneが販売減?
まず見てもらいたいのが、Appleの減収について読売新聞社や産経新聞社が報じた内容。
基本的に「中国景気が減速したことでiPhoneの売り上げが落ちた」という論調です。
米アップルは29日、2018年10~12月期決算を発表した。中国の景気減速などで主力製品のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の販売が振るわず、16年7~9月期以来、2年3か月ぶりに売上高が前年水準を下回った。
中国の景気が減速する中、スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の販売が落ち込んだ。
◆実態は「大手でAppleだけ一人負け」でした
・トップ5への集約が進んだ中国市場
そんな中、台湾メディア「DIGITIMES」の報道のチェックしてみると、2018年の中国でのスマホ出荷台数が2013年以来の最低水準となる3億9600万台にとどまったことを調査会社・Canalysが明かしたそうです。
実に7四半期連続での減少で、中国での景気減速やスマホが普及しきったことを裏付ける数字。
ただしスマホメーカートップ5のシェアが2017年の73%から2018年に88%まで上昇するなど、市場の統合が急速に進んでいるため、上位各社に限って言えばあまり影響を受けていないことが分かります。
トップ5の成長率は1位Huaweiが16%、2位Vivoが9%増で3位Oppoはマイナス2%、4位Xiaomiはマイナス6%。5位のAppleだけマイナス13%と、如実に落ち込む結果となっています。
・奏功した各社のサブブランド戦略、しかしAppleだけ事情は別
なお、市場シェア27%を獲得し1位に輝いたHuaweiなど、上位各社は普及価格帯のサブブランド(Huaweiの場合はHonor)を活用したデュアルブランド戦略が奏功。
しかしCanalysのアナリストはAppleがiPhone Xs発売後、iPhone 7や8の価格を引き下げたにもかかわらずシェアが伸びなかったことを問題視しており、同社の不振について「競合他社の拡大でなく、自らが抱えるいくつかの課題が最大の原因」とコメント。
「中国戦略を再検討し、ブランドを復活させる方法を模索する」「現地の上流層、中流層などの人口統計を把握し、購買行動に合わせる」などの必要性を説いています。
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