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杉田水脈議員が「(LGBTを)差別してないので謝りません!」と断言、同性愛の子どもの自殺率を笑うなどの言動を振り返ってみた

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「私(LGBTを)差別してないので謝りません!」
そう杉田水脈議員が言い張ったため、彼女の言動を分かりやすく振り返ってみることにしました。詳細は以下から。

◆「LGBTを差別していないので謝らない」と断言した杉田水脈議員
まず見てもらいたいのが、4月16日に杉田議員とLGBT当事者などが行ったやりとり。
以下のリンクでは動画が掲載されていますが、「LGBTに謝って下さい」という声に対して「私差別してないので謝りません!」「税金の使い道として生産性がないということ」などとコメントしています。

◆杉田議員によるLGBT叩きの発端は新潮45の「LGBT支援の度が過ぎる」という記事
ではここで杉田議員が引き起こしたLGBTに関する諸問題をおさらい。発端はもちろん昨年7月に発売された「新潮45」の記事。

「LGBT支援の度が過ぎる」と題した杉田氏の文章は以下のようにLGBTを「生産性がない」と断じ、税金を使う事への嫌悪感を隠さないものでした。
例えば、子育て支援や子供ができないカップルへの不妊治療に税金を使うというのであれば、少子化対策のために税金を使うという大義名分があります。しかし、LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼女らは子供を作らない、つまり「生産性」がないのです。そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか。
◆「LGBTに多額の税金が使われている」などといったことはありません
しかし日本のどこを振り返ってみても、「LGBTに対して何らかの積極的な支援が行われている」「多額の税金が投じられている」といった実態はありません。
ここ数年で話題になったことといえば「同性パートナーシップ制度」ですが、あくまで異性愛者のカップルと同じ権利を認める制度です。異性愛者に先んじるものでも、ましてや優遇するものでもありません。「度が過ぎるLGBT支援」など、はじめから存在しないのです。
ちなみにBuzzap!編集部で調査したところ、「同性パートナーシップ制度」導入にあたって渋谷区(総予算額約858億円)が計上した予算は190万円。中学校の部活強化事業(410万円)や高齢者の口腔機能維持向上事業(600万円)に遠く及ばない規模です。

渋谷区は1万1000人程度のLGBT人口を抱えているとみられるため、むしろ費用対効果は非常に高く、何をもって「税金の使い道として生産性がないということ」と杉田議員が断言するのか理解に苦しむほどです。
◆「同性愛の子どもは自殺率が6倍高い」と笑いながら話す杉田水脈議員
「私差別してないので謝りません!」と改めて言い切った杉田議員。しかし新潮45騒動の中で発掘された2015年公開の「【日いづる国より】杉田水脈、LGBT支援論者の狙いは何?」という動画は、その言葉をより強く疑わざるを得ないものでした。
「はっきり申し上げます。生産性がない同性愛の人達に皆さんの税金を使って支援をする。どこにそういう大義名分があるんですか?っていう」と述べる杉田議員。新潮45への寄稿文の内容は、かねてから温めてきた考えだったわけです。

「テレビの討論番組から電話が掛かってきまして、『LGBTの知識を学校教育で教えるべきかどうか』という事に対しての意見をくださいという風に言われまして、(中山恭子、すぎやまこういちの笑い声が入る)私は『当然そんなものは必要ありません』」


そんな動画の中で最も驚かされたのがこちら。「同性愛の子どもは自殺率が6倍高い」と笑顔で話しています。LGBTの子どもと対比して「普通に正常に恋愛出来る子ども」という表現を用いるなど、LGBTへの純粋な悪意しかありません。
杉田「はい。と言ったら、なんて言われたかというとですね、『同性愛の子どもは、普通に正常に恋愛出来る子どもに比べて自殺率が6倍高いんだ』と。『それでも貴方は必要ないと言うんですか!』みたいな事を言われまして(中山恭子、すぎやまこういちの笑い声が入る)」



あまりの内容に国内だけでなく国外にも波及したこの動画。カタールの衛星放送局・アルジャジーラ公式ツイッターが報じるまでになりました。

◆大炎上で雲隠れするも、自分を擁護する意見にはこまめに「いいね!」
新潮45への寄稿文で大炎上したあと雲隠れした杉田議員。しかし雲隠れする一方で、自らに都合のいいコメントには「いいね!」を付けまくっていました。
杉田 水脈(@miosugita)さんがいいねしたツイート | Twitter

諸悪の根源はLGBTを政治利用し「生産性がない」と踏みにじった自分自身ではなく「弱者の味方」「マイノリティの味方」を公言して政治利用する連中だそうです。

「LGBT問題程度」「つまらぬ揚げ足取り」ですか……

『LGBTを「生産性がない」と認めないことも多様性』という論調に賛意を示す杉田議員。他人を否定する理屈を多様性として認めてしまえば、その時点で多様性は実現できなくなるため、完全な詭弁です。同時にLGBTに関する自分の主張は認められるべきと考えていることが分かります。

雲隠れしていた杉田議員がようやくコメントを発表したのは10月のこと。なんと批判を「誤解」と言い切り、批判者に責任をなすりつける最悪の形で幕引きを図ろうとしていました。

◆ようやく表に出てきたと思いきや、今度は謎の当事者団体を担ぎ上げる
自らの非は認めず、決して謝らず、むしろ批判者が悪いと責任転嫁まで図ってしまう杉田水脈議員。そんな彼女が今年3月に見せた動きが、2017年に設立された活動実績不明のLGBT当事者団体「一般社団法人日本LGBT機構」を担ぎ上げること。


詳しくは以前詳報した記事を見てもらいたいところですが、代表が杉田議員と懇意のテキサス親父を敬愛し、リベラル的な存在のみ「偏狭な政治思想」「活動家」などと攻撃する時点で、どのような団体かは分かりそうなもの。

はっきり言って杉田議員にとって都合がいい当事者を担ぎ上げてきただけにすぎず、これをもって「差別していない」と断言するのは非常に厳しいと言わざるを得ません。
そんな人々からの”お墨付き”を盾に、これからもLGBTを踏みにじり続けるのでしょうか。
・4/20追記
産経系列の夕刊フジが、4月16日の杉田議員とLGBT当事者の一件を「恫喝」として取り上げました。
杉田水脈議員の応援演説に集団80人が「帰れ!!」恫喝 「男性に顔面10センチまで近づかれ罵声、怖かった」 (1/2ページ) – zakzak

「私差別してないので謝りません!」「税金の使い道として生産性がないということ」などの発言や背景、そして謝罪などが行われていないことに触れることはなく、ただ「過激な批判を受けている」と解説。
杉田氏は昨年7月発売の月刊誌で、性的少数者(LGBT)全体への行政支援に疑問を呈する文章を寄稿した。それ以降、過激な批判を受けているという。
杉田議員を「恫喝・罵声を受けた被害者」としてのみ紹介しています。
杉田氏は「(体格のいい男性に)顔面10センチほどまで近づかれ、罵声を浴びた。信じられない状況で、怖かった。私が車に乗った後も10人ほどが追い、ナンバーを撮影されたりした。警察は30人ほどで、ビデオ撮影するなどして守ってくれた」と、恐怖体験を語った。
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