裸眼3D液晶やステレオカメラなど、ユニークな着想を生かした携帯ゲーム機が、実質その歴史を終えたことが明らかになりました。詳細は以下から。
まず見てもらいたいのが2019年6月3日時点での任天堂プラットフォーム向けソフト発売スケジュール。
ニンテンドー3DS向けソフトは一切なく、3DSで絞り込むこともできなくなっています。つまり今後新規にソフトが発売されることはほぼなく、ゲーム機としてのライフサイクルを終えつつある状態です。
2019年3月期第3四半期決算資料において、ニンテンドー3DSの出荷台数を400万台から260万台へと引き下げていた任天堂。
「Nintendo Switch」「ニンテンドー3DS」の両方でゲームビジネスを進めていくのが基本方針としていますが、過去のソフト資産に頼っただけの展開では早晩終息を迎えざるを得ないわけです。
なお、任天堂は2018年3月期第3四半期決算説明会において、据置向けと携帯機向けのソフト開発チームを数年前に統合していたことを明かしています。
NVIDIAのモバイル向けプロセッサ「Tegra X1」をカスタマイズしたものを搭載し、2015年発売のAndroidタブレット「Pixel C」に近い性能となるなど、「据置機としても遊べる携帯ゲーム機」といったニュアンスが強いニンテンドースイッチ。
もともとPS4に対するPS4 Proのように処理能力に余裕を持たせたモデルや、より携帯性を重視した小型モデルなどをバリエーションとして展開しやすいプラットフォームです。
任天堂がスイッチについて「まず一家に1台」「家庭内で複数台」の普及を目指していること、3DSのバリエーション展開などのタイミング、そして発売予定ソフトがゼロになったことを踏まえると、そろそろ何らかの動きがあってもおかしくありません。
ニンテンドー3DS:2011年2月発売
ニンテンドー3DS LL:2012年7月発売
Newニンテンドー3DSシリーズ:2014年10月発売
Newニンテンドー2DS LL:2017年7月発売
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