「昔使っていた携帯電話を再び充電できるようにし、あの頃のデータをよみがえらせる」
そんな斬新で画期的かつユーザーフレンドリーなサービスをドコモが大々的に提供することになりました。詳細は以下から。
NTTドコモの報道発表資料によると、同社は2019年9月1日から「復活!あの頃ケータイ」を全国のドコモショップで開始するそうです。
同サービスはユーザーが使っていた携帯電話の電池パックを「電池パック診断ツール」で充電できるようにすることで、保存された写真、動画、メール、音声メモなど思い出のデータを閲覧・再生できるようにするもの。ドコモユーザー以外にも提供します。
ちなみに2018年7月から同サービスを先行実施していた東海地区のユーザーからは「電源が入らなかった昔の携帯電話に保存していた写真が再び見られて嬉しい」と好評だったとのこと。
見られるようになった写真などのデータはSDカードや赤外線通信、ドコモショップ店頭のデータ移行機器「DOCOPY」などを用いて、現在使っている携帯電話へ移行・コピーできるとしています。
なお、当然のことながら「復活!あの頃ケータイ」は2016年7月に「au SHINJUKU」を皮切りにauがスタートさせた「おもいでケータイ再起動」とほぼ同じ内容です。
おもいでケータイ再起動の様子。「バッテリーテスター」と呼ばれる機材で携帯電話の電池パックを充電できるようにした上で、中に入っている思い出の写真などをプリントしてくれます。
もともとはKDDI社員が昔の携帯電話を再起動してみたところ思いのほか評価が高かったため、手探りで企画の方向性を作り上げていった……というエピソードがある「おもいでケータイ再起動」。
「完全放電した携帯電話では充電できない」という問題を発掘したバッテリーテスターで解決したのもKDDI社員です。
体験者数3000人を超えたおもいでケータイ再起動。2019年8月30日時点では4500人を超えています。
「亡くなった母からの留守電」など涙なくしては語れないようなものをはじめ、さまざまなフィードバックが寄せられています。
実際に泣き崩れる利用者はもちろん、喜びのあまりスタッフとハグする利用者や、ユーザーを大事にするauの姿勢に感極まって他社ユーザーがauにMNPしたというエピソードまであります。
今年7月に改めてau SHINJUKUで行われたイベントでは、「ファンが付くほどの人気」というau SHINJUKUの手話スタッフが対応。
手話を使ってにこやかに会話する利用者たち。静かなはずなのに賑やかで、懐かしい写真に笑顔あふれる様子は朗らかな気持ちにさせたほどでした。
復活!あの頃ケータイ展開にあたり「本サービスを通して、携帯電話をお客さまの大切な時間や思い出に寄り添う身近な存在として感じていただくとともに、今後もより快適にご利用いただけるようアフターサービスの向上に努めてまいります」としているNTTドコモ。
もちろんその姿勢は歓迎すべきものですが、もう少し独自のテイストを加えるなりできなかったのでしょうか。
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