エルピーダ、ルネサス、ジャパンディスプレイに続く新たな夢の開幕です。詳細は以下から。
◆5G半導体の国産化を今からスタート
テレビ朝日の報道によると、新たな経済対策として「半導体の国産化」を後押しする補助金を政府が検討していることが明らかになったそうです。
補助金は5Gの基地局に使う半導体などの研究開発を推進するためのもので、高いシェアを誇るHuawei製品を日本企業製に置き換える狙いがあり、1000億円規模を投じるとのこと。
韓国から輸入している半導体などについても、日本企業から代替品を購入した場合に補助金を出す案も検討されており、海外リスクに備えて半導体技術の国産化を進めるとしています。
◆予算は1000億円規模、始まる前から終わっています
5Gで先行しているファーウェイが昨年投じた研究開発費(1兆7000億円)の足元にも及ばない、たった1000億円で半導体の国産化を目指す日本。
仮に国産化にこぎ着けたとしても、すでに大量の5G特許を取得しているファーウェイやサムスンにパテント料を支払う必要があるなど、コスト面の問題もあるのが現状です。
ARROWSを不安定な爆熱スマホにしただけで終わった日の丸4Gモデム「SAKURAチップ」の例を紐解くまでもなく、そもそも対抗しうる製品を作れるのか……という疑問すらあります。
「韓国から輸入している半導体の代替品を日本企業から購入」という話についても、その最たるものだったDRAMを手がけていたエルピーダメモリは負債総額4480億円で破綻済み。
何をどうするにせよ1000億円程度でどうにかなるものではなく、あまりに中途半端な投資額となっています。
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