あの加計学園・岡山理科大学獣医学部で、入試不正疑惑がクローズアップされています。詳細は以下から。
◆外国人受験生を一律「面接0点」で不合格にした加計学園獣医学部
週刊文春オンラインの報道によると、2019年11月に行われた岡山理科大学獣医学部獣医学科推薦入試において、韓国人受験生の面接試験を一律0点として不合格にしたことが明らかになったそうです。
記事中で提示された内部文書では、筆記と面接の合計点が138点以上であれば合格扱い。しかし韓国人受験生の面接が一律0点とされたことで、筆記だけで128点取った優秀な受験生すら涙をのむ結果となっています。
面接が一律0点となった理由について、獣医学部の教授陣は「日本語でのコミュニケーションが著しく困難だった」と説明していますが、日本語で記された筆記試験をクリアしている時点でその理屈は成り立ちません。
◆アジアの学生を受け入れをアピールしていましたが……
筆記試験だけでほぼ合格ラインに達することができた優秀な受験生すら「面接0点」で不合格とした岡山理科大学獣医学部。
しかし加計学園が内閣総理大臣に提出した国家戦略特区に関する資料ではアジアからの留学生受け入れをうたっており、実際に韓国で受験生を募っていました。
つまり国家戦略特区に名乗りを上げた当時のスタンスと今回の「一律0点」は一致しないわけです。同学園に一体何があったのでしょうか。
◆入試不正で「私学交付金不交付」のおそれも
なお、このように特定属性の受験生のみピックアップして一律減点するやり方は、2018年に女子受験生の一律減点が発覚した東京医大と同じ。
以前Buzzap!編集部で調査した東京医大平成30年度入試の様子。男子2196人、女子1481人が受験しており、男女比はおよそ3:2でしたが……
一次試験(英数理の筆記試験)合格者の時点で男女比が2:1に。二次試験(小論文、面接、適性検査)合格者の時点ではなぜか男女比が5:1にまで広がっており、女子だけ二次試験で一律減点していることを裏付けるものでした。
この問題が発覚した東京医大は2018年度、2019年度の私学助成金が不交付に。ほかにも入試不正を行っていた大学が一律減額となったため、加計学園でも同様の措置が執られる可能性は十分あります。
コメントを見る