一時代を築いた「G-men」「バディ」が休刊する中、最後まで残っていたゲイ雑誌までもが休刊することとなりました。詳細は以下から。
海鳴館公式ページによると、月刊サムソン(1982年7月創刊)が2020年6月号で休刊するそうです。理由は「諸般の事情」「現在の情勢」とのこと。
サムソンは比較的デジタル化の遅い「太めの中高年」をターゲットにしていたことや自前のビデオレーベルを持っていることもあり、最後まで生き残っていたゲイ雑誌。熊田プウ助、サムソン高橋といった個性的な面々を輩出したことでも知られます。
全盛期にはより高齢層に向けた「豊漫」や、若い太めの男性をターゲットにした「DAVE」などの姉妹誌も展開していたほか、インターネットが普及していない時代に、日本全国津々浦々のゲイスポットを網羅した「男街マップ」も刊行していました。
2020年6月号表紙。近年では「G-men(2016年休刊)」で執筆していた漫画家の作品なども掲載されていました。
休刊を伝える公式ツイッター。昭和、平成、令和を生きた最後のゲイ雑誌が区切りを迎えます。
なお、今後もサムソンビデオ、豊漫ビデオの新作販売などのビデオレーベル事業は継続していくとしており、公式サイトや公式ツイッターで情報を発信していく方針。
公式ページでは読者に向け、以下のようなメッセージが掲載されています。
長い間月刊サムソンをご愛読いただき心より感謝申し上げます。コメントを見る
このたび諸般の事情により、また現在の情勢をかんがみ、やむなくこの6月号をもってサムソンを休刊することになりました。突然のおしらせになってしまい、まことに申し訳ありません。
なお、下記の映像関連につきましては従来通り続けてまいります。
◎サムソンビデオ、豊漫ビデオの新作販売。
◎ネット配信「サムソンビデオ TV」での配信。
それらの情報は海鳴館ホームページやツイッターで発信していきます。今後ともおつきあいのほどよろしくお願い申し上げます。
今までサムソンを愛してくださり本当にありがとうございました。最後に、読者の皆様の健康をお祈りいたします。まだまだ予断を許さない事態が続きますが、どうぞご自愛下さい。
2020 年 4 月 17 日
サムソン編集部一同